「ドラッグ乱用」「銃の乱射」…ウクライナ外人部隊の実態 日本人義勇兵の素顔とは

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 すでに複数の日本人義勇兵がウクライナ入りしていることが明らかとなり、政府も水面下で対応に追われている。いまだベールに包まれた彼らの「素顔」と、除隊した元義勇兵が明かす戦場の知られざる暗部――。

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 発端は3月中旬、トルコの放送局「CNNトルコ」が、ウクライナ西部リヴィウでインタビューした日本人義勇兵の映像を流したことだった。その後、在阪のテレビ局MBS(毎日放送)も同じ男性にツイッターなどでコンタクトを取り、「(ウクライナの人を)助けたい一心」で義勇兵に参加したこと、またウクライナ入りした日本人義勇兵が自身を含め「3人」いて、全員が「軍務経験がある」と話したことを紹介した。

「CNNトルコの放送以降、日本人義勇兵の人定を進め、“官邸に情報を上げろ”との命が下りている。彼らはロシアによるウクライナ侵攻後に日本を出国したわけでなく、外国から直接ウクライナ入りしたと認識している」(警察庁関係者)

「防衛大学校を中退」

 取材を進めると、この義勇兵について「20代前半のH氏」という一人の男性の存在が浮上した。

 学生時代の関係者が話す。

「CNNトルコのインタビュー映像を見て“Hだ!”とピンときました。もともと目立ちたがり屋なところがあったので、テレビの取材に応じるのはいかにも彼らしい。Hは自衛官を目指して防衛大学校に入学し、同大のレスリング部に所属。けれど3年生に上がる前に中退し、その後、渡仏してフランス外人部隊に入ったと聞きました」

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