安達祐実、宮崎あおい…時代は「美魔女」から年齢不詳の「魔女」へ 童顔信仰が生み出すファンタジーの力

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「美魔女」という言葉が誕生してから早15年近く経つ。昔は称賛の言葉に違いなかったが、今は言われるとちょっと微妙な気持ちになってしまう女性も多いのではないだろうか。イタい、ケバい、若づくり。加齢に必死で抗うかのような、ネガティブなニュアンスをこめて揶揄されることも多い。

 翻って芸能界も、美魔女という華やかなイメージより、いつまでも年齢不詳で少女のようなピュアな雰囲気をまとった女優が再注目を集めるようになっている。例えば朝ドラの好演が話題の深津絵里さん。同ドラマで意地悪な姑役を演じたYOUさんも独特の存在感を見せ、先日は年下男性とのデート現場を撮られている。少し前には「あなたの番です」主演の原田知世さんのドラマ復帰は話題になり、「奇跡の40歳」と称賛される安達祐実さんのメーク動画は若い世代にも大人気である。

 いつまでもかわいらしく、無理している様子もない。美魔女というより、もはや魔女。魔女といっても恐ろしいイメージではなく、妖精に近い印象かもしれない。どこまでも自然体なのに、透明感を失わないたたずまい。無邪気な笑顔を見せるのに、私生活はどこかミステリアス。そのギャップに、老若男女問わずフラフラと引き寄せられてしまう。がむしゃらに結果を追い求めるのではなく、淡々と自分の暮らしを営んでいたらゴールにいたようなクールな姿勢は、令和の若者世代にとっても違和感なく受け止められる存在なのではないだろうか。

 そしてその魔女ブームを加速させたのが、宮崎あおいさんである。結婚と出産でしばらく芸能界を離れていたが、マクドナルドのCMで復帰。淡い恋心を匂わす年下男性を翻弄する先輩役は、さながら桜の精のようである。といっても、好意的な声ばかりではなかったのも事実。変わらぬ若々しい美貌に驚きと称賛の声が上がる一方、岡田准一さんとの不倫再婚疑惑を引き合いに、「私生活はえげつないのに清楚系で押し通す厚顔ぶり」と嫌悪感をあらわにする声も聞かれた。

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