完走すればティファニーがもらえる? 「名古屋ウィメンズマラソン」人気の理由

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 2900万円――3月13日に行われた名古屋ウィメンズマラソンで、ケニアのチェプンゲティッチ(27)が獲得した優勝賞金である。東京マラソンのそれが男女とも1100万円だからいかに破格か。一説には世界最高額だという。

 この大会、市民も走ることができる。参加料は1万6千円。東京マラソンなど他の市民マラソンと大差ない金額だ。

 ところが、完走者に配布される記念品がすごい。

 ティファニーのペンダントである。

「名古屋ウィメンズは、前身である名古屋国際女子マラソンに市民マラソンの要素を加える形で12年に始動。ティファニー社はその第1回大会からスポンサーを務めています」

 とスポーツ紙陸上担当記者が語る。

「ペンダントは毎年デザインが変わっていて、今年はカーネーションが彫り込まれています。素材は純度92.5%のスターリングシルバー。裏面は完走タイムが刻印できるようになっています」

コロナ禍でも大人気

 ティファニー社の公式通販サイトをのぞくと、ペンダント類はどんなに安くても3万円を下らない。1万6千円払って同社のペンダントがもらえるなら、名古屋弁で言うところの“お値打ち”に違いない。

「とても人気のある大会で、ランナーは東海地方のみならず全国から集まる。前日は、市中のホテルが満杯になるほどの賑わいです」

 その人気ぶりはコロナに侵された過去の大会でも顕著だったようで、

「コロナ禍でエリート選手のみの出走となった20年大会では、市民はオンライン参加を余儀なくされ、返金もなかったのに、ティファニーを配布したからか、クレームも来なかったとか。21年大会は3密回避のため定員を半分に減らし、参加料を前年比2倍の2万6千円に設定した。にもかかわらずやはりクレームは皆無だったそうです」

週刊新潮 2022年3月24日号掲載

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