「私が悪かった」のネイティブな表現は? 在米医師が教える生きた英語

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 コロンビア大学医学部外科教授であり、ニューヨークのトップドクターとして知られる加藤友朗医師。『ネイティブを動かすプレミアム英会話50』(新潮社)の著者でもある加藤氏が日常で出会う“ネイティブ英語”を紹介。

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 いよいよ今回で最終回を迎えました。皆さん長い間ご愛読ありがとうございます。元々は『ネイティブを動かすプレミアム英会話50』という本の出版のために始めた連載でしたが、本が出てからも続けさせていただくことになりました。漫画を使って英語を解説するというのはあまり前例のないやり方でしたが、少しでも表現が親しみやすく覚えられるようにとの意図です。皆さんはどう思われたでしょうか。この連載は終わりますが、今後も生きた英語をわかりやすく解説するという仕事は続けていきたいと思っています。TOKYO FMで日曜の20時30分から放送中の「イングリッシュ ジューク ボックス」も同じ意図で、洋楽の歌詞を使って英語をわかりやすく解説する番組です。ご興味のある方はぜひ一度聴いてみてください。

 さて最後になりますが今回の表現はmy bad。my badは文字通りの意味で「私が悪かった」「私のせいだ」「私の間違いだ」ということです。とても単純な表現ですが、簡単で便利な表現ですので、ぜひ使ってみてください。漫画にあるように、“My bad, I’m sorry.”「僕が悪かった、ごめん」のような使い方をよくします。

 my badの他の使い方の例は“That was my bad, I should have never listened to that guy.”「あれは私の間違いだ。あいつの言うことなんか聞かなければよかった」や、“Sorry to have misinformed you, it’s my bad.”「間違った情報をお伝えしてすみません、私のミスです」や、“OK, my bad. I will redo it.”「オッケー、僕のせいだ。やり直すよ」などです。

 では練習問題です。(答えは下)

1.日本語に訳すと?

“I asked you to get cooking wine, but this is wine vinegar.”
“Oops, my bad. I’ll go get a bottle of cooking wine right away.”

2.my badを使って英語で言うと?

「なんてこった、僕が悪い。今日はこのレストランお休みだ」

加藤友朗(かとうともあき)
コロンビア大学医学部外科教授。東京大学薬学部、大阪大学医学部を卒業後渡米。世界初の多臓器摘出体外腫瘍切除手術を成功させ、ニューヨークのトップドクターとして世界中から集まる患者の命を救う。『ネイティブを動かすプレミアム英会話50』(新潮社)が発売中。

週刊新潮 2021年12月23日号掲載

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