「新庄&稲葉」が全集中 「日ハム・清宮」を未完の大器で終わらせず5年目の覚醒に導くための秘策

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減量効果は?

 2022年こそ覚醒の時を迎えるのか。日本ハム・清宮幸太郎を、周囲は祈るような思いで見つめている。2017年のドラフトで1位指名されたものの、入団以降は低空飛行が続く未完の大器はもがき苦しんだまま。もっとも、新庄監督&稲葉GMコンビは5年目の覚醒に導くべく秘策を練っている。

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 今季はプロ5年目。そろそろ、結果を出さなければいけないシーズンであることは清宮本人も当然のように自覚している。昨年の秋季キャンプ中に就任直後の「ビッグボス」こと新庄剛志監督から「デブじゃね?」と厳しい突っ込みを入れられると、かつてないほどに危機感を覚え、一気に約9キロも体重を落とした。

 春季キャンプで各メディアから「動きがキレッキレでこれまでと全然違う」「まるで別人のように守備も打撃もシャープになった」などと持ち上げ気味に報じられ、期待値も高かった。

 ところが実戦が本格化すると“未完の大器”は、途端に“平常運転”に戻ってしまった。2月末から始まったオープン戦ではここまで目立った活躍を残せておらず、減量効果が結果に結びついていないのは、パッとしない打撃成績を見ても明らかだ。

超異例の打撃指導

 しかも6日に本拠地・札幌ドームで行われた巨人戦ではガラポン抽選機を回し“ハズレ”の赤玉を引いてしまう。練習試合のスタメンを抽選で決めるという“新庄流”のイベントだったが、当初スタメン出場が決まっていた清宮はこれによってまさかのベンチスタートと、運にも見放された感があった。

 これにはビッグボスからもインスタグラムで即座に「モッてるわ!!」と皮肉られる始末で、とにかく清宮は踏んだり蹴ったりだ。

 しかし、たとえファンやウンに見放されても見捨てたりしないのがビッグボス。いや、それどころか清宮は新庄監督から「5年目の開花」へ向け、猛烈な尻叩きを受けているのが現状のようだ。

 キャンプ終盤の2月16日には、沖縄で行われた中日との練習試合の前に、清宮は新庄監督に連れられて中日・立浪和義監督から超異例の打撃指導を受けている。

 新庄監督とも現役時代にチームメートだった日本ハムOBはこのように話す。

「もともと立浪監督の打撃指導は、彼が指揮官に就任する前から定評があった。2013年のWBCで侍ジャパンのコーチを務めた際には代表入りした日本ハム時代の若武者・中田翔に、当時悩んでいた打撃フォームに関して数々の金言を与えて見事に飛躍させたこともある」

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