「ウクライナ侵攻」で狙い目の銘柄は?「金」「原油」「防衛」関連株は“今こそ買い”

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 ウクライナ侵攻で、東京株式市場の日経平均株価は一段安の状態が続いている。3月8日には2万4790円95銭まで下落し、1年4カ月ぶりに2万5000円を割り込んだ。年初1月4日の始値2万9098円から4000円を超える下げ幅である。「今回の株安は一時的なもので、近く反転する可能性が高い」と分析する株式評論家の天海源一郎氏に、“今こそ買い”のおすすめ銘柄を聞いてみた。

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2年前と同じ道を辿る

 今回の株安の背景にあるのは、第一に戦争で世界が混乱することへの嫌気、さらに、ロシアへの経済制裁が日本を含む西側諸国の経済にも返り血となり悪影響を与えるとの見方が広がったことです。

 ただ、混乱する株式市場の中、関係者の間では「2020年春以降のコロナ安からの株価立ち上がりと同じ道を辿るのでは」と囁かれています。

 コロナ禍によって景気の先行きが厳しさを増した時、日米欧中の政府は巨額の財政支出を、また各国中央銀行は強い金融緩和を行いました。その効果によって、日経平均株価はコロナ禍の安値1万6500円から高値3万円超まで上昇した経緯があります。あの時と同じで、近く政府が介入するのではないかという見立てです。

 私も同じ考えです。ロシアによるウクライナ侵攻前は、コロナ禍からの景気回復によるインフレ進行を見越し、欧米の中央銀行が金融緩和を終了し、利上げに転じる姿勢を示していました。まずこの姿勢が修正され、再び緩和姿勢に戻り、それでも効果が見られなければ、政府による財政措置が取られる可能性があります。そうなると株価は、コロナ禍における反転株高と同じ動きになることも想定されます。

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