堀内詔子・ワクチン担当相は仕事ができない…それでも官僚に嫌われないヘンな理由

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大臣を1人減らす必要

 厚労省の役人からすれば、自分たちのボスは後藤茂之厚労相であり、堀内担当相は関係ないということになってしまう。

「もっと大きな問題は、五輪推進本部は3月末に閉鎖が決まっていることです。五輪担当相というポストが消滅した後、果たして堀内さんがワクチン担当相を続けることができるのかという問題も浮上しています」(同・代議士)

 東京オリンピックが開催されるため、五輪担当相が特別に法整備された。そのため現在、大臣の数は20人となっている。

 五輪推進本部が閉鎖されると、大臣の総数は20人から19人となる。誰か1人が辞めなければならないのだ。その“最有力候補”として、堀内担当相の名前を挙げる報道も散見される。

 にもかかわらず、永田町で堀内担当相の評価は決して悪くないというのだから、政界というのは奇々怪々のようだ。

「そもそも政治家として修羅場をくぐったことがない人なので、この体たらくも仕方がないという感じはあります。ただ、堀内さんは出しゃばらないんですよ。お嬢さん育ちで、『私が、私が』というようなところが全然ない。自己顕示欲の固まりのような国会議員の中では極めて珍しいタイプで、『国会議員のよくできた奥さんのようだ』という声もあります」(同・代議士)

動けない岸田首相

 その結果、官僚にも嫌われていないという。

「官僚も内心、堀内さんを『まったく、しょーがねーなー』と思いながらも、『大臣が堀内さんで、これ幸い』というところでしょう」(同・代議士)

 批判と同情の次は、消極的歓迎ということになるのかもしれない。いずれにしても、有権者が期待するようなリーダーシップの持ち主ではないようだ。

「岸田首相は対応に苦慮するかもしれません。大臣を簡単に変えるわけにもいかないでしょう。辞めさせると、岸田さんの任命責任も問われます。今はコロナ感染者が減るのを待つしかない、ということではないでしょうか」(同・代議士)

デイリー新潮編集部

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