覚せい剤密造で「現役ヤクザYouTuber」が逮捕 無法地帯と化すアウトロー系YouTuberたちの“仁義なき闘い”

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関西圏で有名になった半グレも

 丸山氏の番組では、こう穏やかに語っていた坂井容疑者だが、自身のチャンネルではもっと過激な言動を繰り返していたという。

「他のアウトロー系YouTuberたちを煽るようなことばかり言うのです。『お前ら元ヤクザだとか名乗っているけど偽物だろ』と。あちこちでトラブルになっていました」(前出のライター)

 そんなトラブルの一つが、冒頭で紹介した修羅場なのである。現役と名乗っていたのは坂井容疑者だけのようだが、今、YouTube業界には、「元暴力団」や「元半グレ」を名乗る者たちが雪崩を打ったように入ってきて、チャンネルを開設するブームが起きている。中には、関西圏の半グレとして名を馳せた男も。恐喝未遂で逮捕・起訴されて裁判中の男が、「これから刑務所に行って、更生して帰ってきます」などと配信しているのだ。

「なんでも“元”と名乗ればOKなのかって話です。実際は、今も反社会勢力とつながりが深い人たちも多く含まれています。彼らは配信料だけでなく、登録者にTシャツなどのグッズを販売したりしてシノギにしているのです」(同前)

企業案件はゼロ

 元祖アウトロー系YouTuberとして知られる「懲役太郎」氏は、「元反社が簡単に食っていけるような甘い世界じゃない」と語る。かつて暴力団組織に所属し、刑務所暮らしを経験したことのある懲役太郎氏は、VTuber(バーチャルYouTuber)として顔出しせずに4年前から配信活動を続けてきた。

「始めたころは、元反社が顔なんか出せるような状況ではなかったので、こういうかたちで始めさせてもらいました。僕もエンターテインメントとして、過去の経験を面白おかしくお話しさせていただいていますが、一方で、ヤクザなんかやっていると私みたいになっちゃうよと、啓蒙させていただいているつもりです。決して美化する世界じゃない、緩やかに壊滅に向かっていく組織体ですよと」(懲役太郎氏)

 今では40万人の登録者数を誇る人気YouTuberとなったが、

「私ですらスタッフと二人合わせて、人並みの生活が送れるというレベルです。登録者数10万人程度じゃ、とてもじゃないですけど食っていけませんよ。私らのようなチャンネルは、企業案件がゼロ。毎日のように配信して、なんとかやっていけるレベルなんです」(懲役太郎氏)

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