【岡山5歳児虐待死事件】「警察に逮捕されるかも…」「鬼母」と共に逮捕された「不倫彼氏」が妻に語った言葉

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 墓地に全裸で立たせ叱責し続ける。女児に陰惨な虐待を繰り返していた「鬼母」と「不倫男」が岡山県警に逮捕された。その男の「妻」に聞くと、自らに見せていたのは全く違う顔だったが、確かに「異変」は起きていたのだという。

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 岡山駅から西へ約5キロ。かつて、「神の山」として信仰を集めてきた吉備の中山という丘陵地帯がある。「枕草子」にも登場するその山の麓で凄惨な事件は起きた。

 岡山県警が今月9日に強要容疑で逮捕したのは、西田彩容疑者(34)とその内縁の夫とされる船橋誠二容疑者(38)。二人は、西田容疑者の娘の真愛(まお)ちゃん(5)=当時=に対し、執拗に虐待を繰り返していた。昨年9月、船橋容疑者が「今日も楽しい時間が始まる」と言い、椅子に置いた鍋の中に5時間以上もの間、立たせ続け、布団で巻くなどした結果、真愛ちゃんは意識不明に陥り救急搬送。脳死状態となり、今年1月12日に低酸素脳症でそのまま亡くなってしまったのだ。

裸の真愛ちゃんを夜の墓地に……

 さらに、虐待はその限りにあらず。その1年ほど前の2020年の9月には二人が全裸の真愛ちゃんを夜の墓地に立たせ、怒鳴りつけていたとして、近隣住民に通報されている。また船橋容疑者は、西田容疑者宅の部屋に複数のカメラを設置し、スマホで子どもの様子を遠隔で監視。真愛ちゃんが鍋の中に立ち号泣している様子も映っていた。母親である西田容疑者はそうした行為に加担していたとみられている。

 以前、西田容疑者が住んでいた自宅の近隣住民は、

「西田さんのところは中学1年生の長男を筆頭に上が男の子2人に下が女の子2人の4人きょうだいでね。亡くなった子は末っ子でした。普段は彼ら4人とお母さんの5人家族で、たまに彼氏らしき男性が出入りしていました。一度、ベランダで3歳くらいの女の子が泣き叫んでいて、親に許しを請うているようにも見えました」

 二人が出会ったのは、3年ほど前。船橋容疑者は内装工を生業にしており、家庭があった。妻と小学生になる子どもが岡山市内の「本宅」に住んでおり、そこから西田宅に通う不倫関係にあったのだ。週に3回から4回、夕方から夜まで滞在することが多かったという。

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