小菅刑務所を造ったのは24歳の天才建築家と受刑者だった　意外な名建築の歴史

左右対称の建築は、権力を誇示する目的に使われることが多い。しかし、この建築は威圧的というより、清々しい爽やかな印象が強い　撮影＝小川格（他の写真を見る）

小菅刑務所（東京都葛飾区）

　地元の人にとっては昔から日常的に目にしているので、あまりありがたみを感じなかったり、せいぜい「ちょっと変な形だな」という程度にしか思えなかったりするけれども、実は「名建築」として高い評価を得ている――そんな建物が全国各地に存在している。特に1960年代～80年代、日本経済が右肩上がりで成長していた時期に作られた建物の中には、地元の人も価値を忘れがちだけれども、好きな人にとっては堪らないモノがある。...

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