神戸山口組・井上組長と話したところ…2022年のヤクザはどうなる? 高山清司若頭の山口組7代目襲名はあるのか?

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いよいよ現実味を帯びてきた印象

 元山口組系「義竜会」会長で暴力団組員の更生を支援するNPO法人「五仁會」主宰の竹垣悟氏は最近、神戸山口組の井上邦雄組長と話したという。その会話を通じて何を感じたか、2022年のヤクザはどうなるか、巷間言われる高山清司6代目山口組若頭の7代目襲名はあるのかについて語る。

「少し前に、7代目を高山清司若頭が継ぐという話が出回りました。1月25日に司忍6代目が80歳になるのを機に若頭に組長を譲るという内容です。これまで幾度となく言われてきたものですが、いよいよ現実味を帯びてきた印象がありますね」

 と、竹垣氏は語る。

「高山若頭の当代への貢献は絶大なものがあります。カネの面では言うまでもないですし、2008年の後藤組・後藤忠政組長や直参13人への処分や2015年の神戸山口組の結成というクーデターに関し、信賞必罰を旨とする組織運営で自ら嫌われ役を買って出た。健康状態がそこまで芳しくなく、“早めに組長に”と望む声もあるようで、あとは司組長が親心をどのタイミングで見せるかということなのかもしれません」

解散してカタギになる可能性は

 7代目襲名となった暁には、

「順当に行けば、ナンバー2の若頭には6代目若頭補佐で3代目弘道会会長の竹内照明組長が就くでしょう。司6代目は山口組から引退せず、総裁のようなポジションを作られそこに収まる可能性もある。高山若頭が2代目弘道会を司組長から引き継いだ際、司組長が総裁となった『前例』がありますから」(前出・竹垣氏)

 長らく続く神戸山口組との闘争はどうなるのか?

「ジワジワと神戸の方へちょっかいをかけつつ、締め付けて行くやり方は変わらないでしょう。戦闘状態は続くことは間違いない。田岡3代目時代、松田組との抗争は『大阪戦争』と呼ばれましたが、3代目側が抗争終結宣言を出していますね。6代目もそのように宣言を出せばよいのではという指摘もないわけじゃないのですが、これが出せない。親を裏切った神戸側を絶縁し、組織として認めていないですから」(同)

 この間、「神戸山口組の井上邦雄組長が組を解散するとか、カタギになるなら生命の保障をする」という考えを高山若頭が持っているなどと報じられたこともあるが、実際はどうなのか?

「最近、井上邦夫組長と電話で話しましてね。組長に近い人物が電話をかけてきて“陛下と代わりますわ(笑)”と言ったあとに井上組長に代わりました。大半は世間話でストレートな質問はしていませんが、少なくとも組を解散してカタギになることはないと思います」(同)

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