「くだらん野郎だなッ! おまえは」菅原文太が珍しく声を荒らげた人生相談の内容
《いい換えればバイタリティがある》
車を購入して以来、妻から運転手扱いされ日々こきつかわれている、という男性の悩みへの答えである。
《早い話が、妻というか女房のしたたかさに一面をかいま見たということだろうな(中略)女というもんは、オギャーと生まれたときから、そのう、本当に一筋縄でいかない存在だと思います。いい換えればバイタリティがあると》(91年11月28日号)
文太の言葉はすべて経験に基づいているため、女性一般の話ではなく、妻のことを語っているように思える。
《だいたいは男と女の力学の違いによってオヤジの方が強い(中略)ところがです。女性は生まれたときから、不合理に耐えられるメカニズムになっているんではないかと、私には思われる》(同)
文太を知るほとんどの人は、妻の文子との仲の良さを認めている。彼女を頼りにしていたという証言もある。文太が人生相談をするとすれば、相手は逞しくバイタリティのある妻だっただろう。
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