脱税容疑で逮捕の日大「田中理事長」 7年前に“相撲部口座”で国税からの呼び出しを拒否していた

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被害届提出へ

 この関係者によると、井ノ口被告は日大アメフト部OBとはいうものの、大阪市内で広告代理店を営む実姉がA子夫人に取り入って気に入られたことで、初めて田中容疑者の側近となるチャンスをつかんだ。同被告の息子2人も同部OBだ。在学中から阿佐ヶ谷詣でを欠かさず、夫人の肝煎りで日大職員に採用された長男は、彼女が所有するベンツの運転手を務め、子供のいない夫人から孫のように可愛いがられているという。

 ある日大職員はこう嘆く。

「この組織は完全に腐りきっていました。側近の理事が逮捕されたのちも、田中さんは平然と理事会に参加し、『自分は関係ない』と居座り続けようとした。大学が被害を被っているというのに、被害届すら出そうとしなかったのです」

 田中容疑者の逮捕を受け、日大では12月1日にも臨時理事会が開催され、被害届の提出を決議する予定だという。だが、大学はいまだに記者会見すら開いていない。トップの逮捕を受けて、果たして日大に自浄作用が働き出すのか。今後を注目していきたい。

デイリー新潮編集部

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