逮捕「鬼束ちひろ」の休養・復活を繰り返した20年 12年に衝撃のつぶやきで謝罪

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繰り返される体調不良

 歌はあっても、心のバランスが崩れ始める。02年4月、急性腸炎で緊急入院し、ツアーの2公演を延期。退院後にツアーを再開したものの、5月から静養に入った。

「11月に日本武道館の単独ライブで復活し、延期されていた2公演もこなしました。この時の彼女のセリフが振るっていました」

《ライブでウケた借りはライブで返す!》

 見事復活と思われたが、03年9月には声帯結節(ポリープ)を発症し、再び音楽活動は中止に追い込まれた。

「静養中の04年5月、所属事務所が4月で契約を打ち切ったとホームページで発表。レコード会社も彼女との契約を打ち切り、引退危機とまで言われました。静養中にレコード会社が『シングルBOX』を企画・発売したことが、商業主義を嫌う彼女と揉めた原因とされています」

 だが、翌月には新たな所属事務所、レコード会社と契約を結べるのは、ミュージシャンとしての実力があってこそだろう。

「04年9月、移籍後、1年ぶりのライブを日比谷野外音楽堂で行ったのですが、それまでのバラードのイメージはすっかり変わっていました。特徴的だった裸足での歌唱は封印され、ブーツを履いて超ミニスカートで登場し、ロックテイスト全開になっていました」

 ところが翌10月には、また体調不良のため年内活動休止が発表される。

2年半ぶりに復活

「音楽番組へのドタキャンがきっかけだったと言われています。結局、05年1月、新しい事務所ともわずか8カ月で契約が解除されました。彼女は《自分のペースでの創作と、アーティスト活動、世の中のペースが一致しない》という言葉を残し、表舞台から姿を消しました。彼女の自叙伝『月の破片』(幻冬舎)には、パニック障害や自殺未遂の過去なども綴られていますが、その後も体調不良と復活を繰り返しました。でも、音楽活動から遠ざかっている時でも不思議と話題は提供するんです」

 05年8月には、鬼束の自宅マンションに侵入した男が逮捕された。彼女のファンと見られ、数回にわたって花束を持ってマンションを訪れていたという。

 そして07年2月、2年7カ月の休養を経て音楽活動を再開する。長期休業について鬼束は、インタビューでこう答えている。

《もちろん、いろんなごたごたがあったし、それも関わってはいるんだけど、あんまり深い感じではないんですよね。自分のペースで世の中と対面してたら、こうなってしまったみたいな。でも、「長い長い」って言われるけど、そんな後悔とかはないし。前にいた事務所があるんですけど、もしかしから、そこでずっとやっていたら――けっこう淡々とやってて。すごい飽き性なんですよ。で、あのままやってたらやめてたんじゃないかと思ったりするんですよね》(「ロッキング・オン・ジャパン」07年6月号)

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