『家政婦のミタ』から10年、本田望結が語る、フィギュアスケーターと俳優の二刀流を続ける理由

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ひとつに絞らないといけないかも

「父も母も、私のサポートで寝る時間もなかったと思いますし、金銭面でも負担をかけたと思いますが、子どもたちが『健康で笑顔でいてくれるだけでいい』という両親です。だからこそ恩返しとして、私はスケートでもお仕事でも、結果を出して“賞”といった目に見える形で残したい。『両立』という言葉はよく使いますが、実はしっくりこない気もしているんです。お仕事があること、練習できる環境があることは“当たり前”のことではありませんが、両立させているというよりは、両方できる環境にあるからどちらも全力で取り組んでいる、という感じです」

 実際、本田のInstagramのプロフィールには「二兎を追う者だけが二兎を得る。」と、その決意のほどが表れている。それでも、「誤解を恐れずに言うと」と前置きしたうえで、「スケートか女優かひとつに絞らないといけないかもしれない、とは、毎日のように考えています」と話す。

「小学校の中学年ぐらいまでは、スケートをすることも撮影に行くことも、あまり深く考えずに楽しんでやっていました。体が成長するとともに、周囲から『どちらか辞めたら』などアドバイスをいただくようになり、小学校から中学校、高校へと進学するような節目の時期には、自分の気持ちを殺してでも、どちらかにしないといけないのかな、私のやり方は間違っているのかな、とより深く考えることもありました。

 ただ、どんなに悩んでも、フィギュアをしていない自分も、お芝居をやらない生活も考えられませんでした。むしろ、大好きなフィギュアスケートができなくなったら、絶対しんどくなることは目に浮かびます。『フィギュアが嫌いになるまでやる』と、よく取材でも答えているのですが、嫌いになれるわけがないから、今のところ辞めるという選択肢はありません。このふたつがあるから“本田望結”は成り立っていますし、同じことをしている人はいないので、自分で道を切り開いていくしかない。誰も見たことのない景色を見るぞ!って気持ちでいます」

(【本田望結インタビュー 青森山田の高校生活、モヤモヤを晴らしてくれた中村玉緒さんの言葉】につづく。敬称略)

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