三浦瑠麗がコメンテーターとして重宝され続ける理由 「媚びない」という媚び方

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他のインテリコメンテーターと真逆 媚びないというサービス精神

 他のインテリ女性コメンテーターたちも、サービス精神の塊だ。彼女たちはいつも自虐することで、気取りのなさや親しみを過剰にアピールしているように見える。

 例えば金子さんは、夫である宮崎元議員の不倫騒動をネタにして本まで出した。また、家事が苦手で夫にやってもらうと公言している。

 山口さんは恋愛下手で、「結婚したいけどできない」とあけすけに打ち明ける。優秀で美人で非の打ち所がないように見えるけど、苦労や欠点もあります、と明るく語る。そうしないと、「生意気」と言われがちなのを、身をもって知っているからだろう。専門職の女性というだけで、「偉そう」「可愛げがない」と拒否反応を示す人は老若男女問わず一定数いるものだ。そこを避けるには美しさ、賢さに加えて愛嬌が求められてしまうのが現実だ。

 けれども三浦さんは絶対に自虐めいたことも言わないし、無理にハキハキすることもない。美人すぎる国際政治学者、と紹介されても「いやいや」とは決して言わない(と思う)。

 学生結婚した夫は元外交官で投資家。娘と一緒に楽しむ朝食は手作りながら、ホテルの一品と見紛うような出来栄えだ。ノースリーブや華やかなワンピース姿で、首をかしげて長い黒髪を揺らしながら、長々と持論を述べる。古市憲寿さんや東野幸治さんらが「話が長い」「何を言っているかよくわからない」と茶化していたが、どこ吹く風。でも他の女性たちと比べて圧倒的に「媚びない」姿勢が、愛される理由なのだろう。

 特にMCや大物政治家らにとっては、ありがたい存在に違いない。若く甘え上手な女子アナやタレントに鼻の下を伸ばしていると、ちょろいスケベジジイと視聴者からも見下される。でも三浦さんのようなクールな女性が相手なら、ひと味違う男性だと一目置かれるのではないだろうか。

 彼女の塩対応は、サービス精神が無いからではない。むしろ偉い人たちへのサービスなのだ。橋下徹さんらとの対談でも、ミニスカートから伸びた足を組み、くねっとした姿勢で話す三浦さん。体ごとSの字を描いているようである。

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