市川海老蔵の「プペル」主催から松竹が外れた理由 高額な料金設定、キンコン西野の関与に辟易か

エンタメ

  • ブックマーク

Advertisement

 歌舞伎界のプリンスが、新作の歌舞伎に取り組んでいる。来年1月に上演予定の「プペル~天明の護美人間~」で、市川海老蔵(43)が主演、脚本と空間・美術演出を、原作の絵本「えんとつ町のプペル」の著者で芸人の西野亮廣(41)が務める、意外な組み合わせによる作品だ。

「海老蔵の役は、主人公の“ゴミ人間”プペル。その友人で人間のルビッチは『玄(げん)』という名に変更され、海老蔵の長男の堀越勸玄(8)と長女の市川ぼたん(10)が交代で演じます」

 とは演劇担当記者。

「最近もアニメ化された『ワンピース』『風の谷のナウシカ』といった人気コミックの歌舞伎化がヒットしました。プペルもその一環ですが、気になるのはチケットの高額さ。1階最前列から3列目までのSS席は3万円、2階も最前列のS1席は2万円。こんなに高い料金は過去に例がない」

 これまで最も高かったのは、東京・東銀座の歌舞伎座のリニューアルを受けて行われた、2013年4月~6月の『こけら落(おとし)大歌舞伎』における桟敷席。それでも2万2千円である。

「あの時は新劇場のお披露目ということで、ファンは普段より割高なチケットを“御祝儀代わり”と競って買い求めました。しかも、大御所から中堅、若手に至るまで人気役者がそろい踏みでお得感も強かった。それに比べてプペルは“海老蔵の家族公演”という以外、とくにウリはありません」

次ページ:海老蔵側のゴリ押し

前へ 1 2 次へ

[1/2ページ]

メールアドレス

利用規約を必ず確認の上、登録ボタンを押してください。