「NEXCO西日本」利用の詐欺師は「大物歌手」「プロ野球選手」のタニマチ 中洲の愛人や高級外車も

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 今年6月、東証2部上場の投資会社「アジア開発キャピタル」は、子会社である「トレードセブン」と「D-LIGHT(ディライト)」の主導で「循環取引」に手を染めていた事実を公表。そこから芋づる式に架空取引の実態が暴かれ、同時に、虎の威を借る詐欺師の存在も浮き彫りになった。

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 公表を機に倒産したディライトは、嘘で塗り固められていた。同社は2006年の設立当初、債権買取業務などを展開していたが10年に業態転換。高速道路を運営する「NEXCO(ネクスコ)西日本」とともにLED照明の製造、販売をはじめている。

 業務提携は3年で終了したにもかかわらず、ディライトはその事実を隠し、LED照明に続きリチウム蓄電池の取引も行われているかのように装った。ネクスコ西日本が毎年500億円規模で購入するリチウム蓄電池の納入を一手に請け負っていると称したのだ。

 ディライトは、自己資金ではなく第三者からの出資金でリチウム蓄電池を調達する体裁を取った。傘下に抱える「はかた舎」など3社が出資金をかき集め、それを元手にメーカーに発注。完成したリチウム蓄電池がネクスコ西日本に納品される仕組みと謳っていた。

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