細あご、ペチャ鼻の人は要注意の「睡眠時無呼吸症候群」 健常者の約7倍の確率で交通事故

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健常者の7倍の確率で交通事故

 が、睡眠中のため自覚症状に乏しく、その異状に気が付かない。これでは寝れば寝るほど、逆に身体にダメージを与えることになってしまうのである。

 これが続くとどんな影響を心身にもたらすのか。

「睡眠時に十分な酸素が身体に送られず、呼吸困難、睡眠障害が起こっている。それによって、日中、極度の眠気に襲われたり、起床時に頭痛に見舞われたりするのです」

 それに伴い、日中のパフォーマンスが落ちる――くらいで済んでいればまだいいのだが、それに留まらないことも。最も危険なのは車の運転である。

 米バージニア州の調査によれば、SAS患者は健常者の約7倍の確率で交通事故を起こしていたという。

 2003年、山陽新幹線の運転手が時速270キロの速度で走行中、8分間居眠り運転をした。幸い死傷者は出なかったが、この運転手はSASと診断されている。また、12年に関越自動車道で高速バスの、18年には横浜市内で路線バスの運転手が居眠り運転事故を起こし、それぞれ7人、1人の死者を出しているが、この2人のドライバーもSASと診断されているのだ。

「更には、眠りが足りないからイライラして抑うつ状態に陥ることも。EDの遠因となることもあります」

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