【W杯予選】森保監督のあり得ない采配でサウジに敗戦 技術委員会の“失態”も問われるべき

スポーツ

  • ブックマーク

Advertisement

田嶋会長も続投

 グループBを1位突破するのは難しいかもしれないが、2位か3位(プレーオフ)でカタールへ行く方法は残されている。

 そのためには、まずは12日のオーストラリアを勝つか引き分ける必要がある。サウジ戦の敗戦から中4日での試合なので、監督交代は難しいかもしれない。代われるとしたらコーチの横内昭展しかいないだろう。

 それでもオーストラリア戦後、結果はどうあれ、このまま森保監督でいいのかどうか、改めて議論する必要はある。

 サウジアラビア戦の敗退を受けて田嶋幸三JFA会長は、森保監督を支持する異例の声明を出した。

 その田嶋会長の、4期2年、通算8年目となる22年3月からの会長職の続投が今日9日の臨時評議委員会で決定した。

 今回の敗戦を受けてファン・サポーターからは田嶋会長の責任を問う声も多いが、その声が全国の評議委員に届いているのかどうか。

 そのことを質問したところ、評議委員会ではサウジアラビア戦の敗退に関して田嶋会長への質問は皆無だったという。

 それを思うと、中途半端な改革では日本のサッカーは好転しないのではないかと考えさせられる今回の敗戦でもある。

六川亨(ろくかわ・とおる)
1957年、東京都生まれ。法政大学卒。「サッカーダイジェスト」の記者・編集長としてW杯、EURO、南米選手権などを取材。その後「CALCIO2002」、「プレミアシップマガジン」、「サッカーズ」の編集長を歴任。現在はフリーランスとして、Jリーグや日本代表をはじめ、W杯やユーロ、コパ・アメリカなど精力的に取材活動を行っている。

デイリー新潮取材班編集

2021年10月10日掲載

前へ 1 2 3 次へ

[3/3ページ]

メールアドレス

利用規約を必ず確認の上、登録ボタンを押してください。