フジ、月曜は9時に続き10時から綾野剛「アバランチ」を放送 ドラマ「2階建て」の勝算は

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 10月からフジテレビ系列の連続ドラマ枠が2階建てになる。午後9時台は窪田正孝(33)主演の「ラジエーションハウスII~放射線科の診断レポート~」、同10時台は綾野剛(39)主演の「アバランチ」がそれぞれ放送される。SNS上には違和感を訴える声があるが、フジ側に勝算はあるのだろうか。

 フジ系列の月曜夜の連ドラ枠が2階建てになるのは、火曜午後9時台に放送されている関西ドラマ制作の連ドラが月曜10時台に引っ越すため。7月期は「彼女はキレイだった」を放送していた枠である。

 2階建てにする理由を関テレの羽牟正一社長は「それぞれの曜日特性を視聴者の皆様に認知していただきたい」(夏季オンライン会見)と説明した。視聴者側に「月曜はドラマの日」と認識してもらう考えなのだ。

 もちろん、関テレの独断で決められる話ではなく、フジと協議を重ねた上でのこと。フジの中村百合子編成部長は10月期改編の発表で、2階建てにすることによって視聴率アップを狙いたいと語った。スケールメリットを期待している。

2階建ての成功例

 SNS上には違和感を訴える声もあるものの、テレビ朝日の木曜の午後8時台と同9時台も2階建てで成果を上げてきた。10月からの「科捜研の女season21」(14日スタート、午後8時台)と「ドクターX~外科医・大門未知子~/第7弾」(同、同9時台)も大コケするとは考えにくい。

 フジの月曜夜の連ドラ2階建てが成功するかどうかも単純に内容次第に違いない。第1弾の午後9時台は「ラジエーションハウスII」(4日スタート)が用意された。医師免許を持つ天才診療放射線技師・五十嵐唯織(窪田正孝)を主人公とする医療ドラマの続編である。

 2019年4月期に放送された初編の全話平均世帯視聴率は12.1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と当たった。続編のキャストとスタッフはほぼ同じだから、またヒットが見込める。

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