北朝鮮建国パレードに登場の金正恩は影武者の影武者説 長老と親密アピールの狙い

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 北朝鮮の首都・平壌で9月9日未明、建国73年のパレードが行われた。会場には金正恩[キム・ジョンウン]総書記が姿を現したが、その変貌ぶりが話題を集めている

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 朝鮮中央テレビもパレードの様子を伝えた。動画には金総書記の姿も映し出されたが、演説は行われなかった。担当記者が言う。

「もともと6月下旬、北朝鮮の国営メディアは『総書記がおやつれになった』との報道を行って大きな注目を集めていました。そして今回登場した金総書記は相当に痩せており、外見の印象が変わっていました。あまりの変貌ぶりに一部のメディアも注目、『本物の金総書記?』、『影武者?』と疑問を抱いた人も多いようです」

「おやつれになった」報道が大きな注目を集めたのは、北朝鮮のような独裁国家において最高権力者の健康状態は、本来ならトップシークレットのはずだからだ。

 金総書記の健康に言及することなど、国営メディアではタブー中のタブーというのが普通だろう。

 そう考えると、北朝鮮の上層部が「総書記が痩せたと報道しろ」と指示を出した可能性が高い。これには一体、どんな意図が込められているのか、メディアも専門家も注視していたわけだ。

「心臓手術報道」の衝撃

 今回のパレードで金総書記の外見が違う理由として考えられる可能性は、以下の3つだろう。

【1】パレードに登場したのは本物で、痩せて印象が変わった。

【2】パレードに登場したのは影武者だが、その影武者が痩せて印象が変わった。

【3】パレードに登場したのは、これまでの影武者とは違う、新しい影武者。

 さる北朝鮮ウォッチャーは声を潜めながら、「これまでの影武者とは違う影武者が、急に登場した可能性が高いと考えています」との分析を示す。つまり【3】の可能性があるというわけだ。

「まず本物を確認しておきましょう。2018年と19年に行われた米朝首脳会談、18年に3回にわたって行われた南北首脳会談に登場した金総書記は、さすがに本物だと思われます。ところが20年4月、韓国やアメリカのメディアが『総書記が心臓の手術を受けた』と報じました。実際、それから動静が報じられなくなり、大きな関心事となったのです」

 同年5月、国営メディアが肥料工場の「完工式」に出席したとする金総書記の記事を配信した。3週間ぶりの動静が伝えられたわけだが、この写真に映る総書記は影武者の可能性が高いと言われている。

 デイリー新潮は同月、記事「消えない『金正恩』の影武者説 重体報道と20日間の動静不明が意味するもの」を配信した。

 記事では影武者説の根拠を追った。要約してご紹介しよう。

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