群馬で注目を集める立民の公認問題 「性の指南書」を執筆した女性公認候補に翻弄される枝野代表

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 6月25日、保守王国・群馬に姿を現したのは安倍晋三前総理であった。

 地元記者によれば、

「安倍さんの懸案は衆院群馬1区。ここは安倍さん出身派閥の尾身朝子議員の地盤ですが、比例北関東ブロック選出の中曽根康隆議員が公認を狙っており、保守分裂の様相。安倍さんは“尾身以外ありえない”と釘を刺しに来たわけです」

 ところが、地元が好奇の目で趨勢を見守るのは、自民党ではなく、立憲民主党の公認問題なのだという。

「立民の群馬1区は、昨年11月の公募で、地元県連として斎藤敦子氏(53)を選んだんです。なのに党本部は公認申請を半年以上も放置。結果、別の候補者が名乗りを上げるなど分裂含みの混乱状態。それもこれも、枝野幸男代表や福山哲郎幹事長が彼女の公認に後ろ向きだからと言われている」(同)

 二人の懸念は、2年前の参院議員選挙にさかのぼる。

「斎藤氏は参院群馬選挙区の公認候補だったのですが、選挙の際に陣営のスタッフが金銭トラブルを起こすなど問題が続発。落選後には、彼女の方から“信頼関係を築けない”と離党したんです」(同)

 つまり“出戻り”という形のため執行部は及び腰とも噂されるが、斎藤氏の塩漬け問題にはこんな憶測も。

「彼女は助産師や看護師、臨床心理学修士などさまざまな肩書を持っているのですが、その一つに“セックスカウンセラー”なんてものが。それが過激すぎるんです」(同)

 2011年に彼女が上梓した『愛するふたりのSEXの授業』を繙(ひもと)けば、その指摘もごもっとも。なにせ、「野外プレイ」を経験者目線でアドバイスしたりといった内容なのだ。

 結果、彼女につけられた異名は「SEX師匠」。

 ご本人に見解を伺うと、

「著書を書いたのは、セックス指南書が流行っていた時期で、多少、商業主義な面もありますが、助産師やカウンセラーとしての経験に基づいたものなので何ら恥じていません。現在の状況については、県連からも“いろんな憶測が飛び交っているが、支援できるよう今後も働きかけていく”と言われています」

 お堅い執行部には荷が重すぎる“逸材”なのかも。

週刊新潮 2021年7月8日号掲載

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