日本による台湾へのワクチン無償提供に冷や水を浴びせる親中派教授 BS生放送で難クセ

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鍵を握るのは自衛隊

「特に近年の中国は台湾に強硬的な姿勢で臨み、まさに台湾が第2の香港になってしまうのではないかと台湾人の間に不安が広拡がっていました。もし台湾に親中的な政権が誕生すれば、一体どうなるのかと先行きが不透明だった中、日本とアメリカがワクチン外交で存在感を示したことを、多くの台湾人は歓迎しています。とはいえ、朱教授が指摘されたように、日本のワクチン供与が中国を牽制する政治的な駆け引きだけで行われた政策かといえば、それも正確ではないでしょう」(同・矢板氏)

 日本と台湾に“絆”が存在するのも事実であり、人道的な観点でワクチン供与が行われたことを否定するのも間違いだということになる。

「間もなく中国は経済力でアメリカと並びます。そうなるとアメリカ1国だけで中国の膨張主義を抑えられなくなる可能性がは高くなります。まさに中国の台湾侵攻が現実味を帯びるわけですが、もし日本が台湾有事の際、自衛隊が邦人保護や基地防衛のために戦力を投入すれば、日米の戦力は中国を上回り、このパワーバランスはあと10年続くと見られています」(同・矢板氏)

 もし台湾海峡を中国が封鎖すれば、日本はエネルギー資源の輸入を行うことができず、たちまち苦境に追い込まれてしまう。台湾有事は日本の有事という事実を、もっと日本人は理解する必要があるという。

デイリー新潮取材班

2021年6月15日掲載

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