ピノ「ピスタチオ味」が大人気 ピスタチオブームで囁かれる不安とは?

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輸入量が安定しないピスタチオ

「ピノ ピスタチオ」は、7月12日に全国発売される予定で、この夏は、他社からもピスタチオ味の新商品が相次いでいる。ここまでの広がりを見せるピスタチオ味は、ブームを超えて定番化するか、と思われるが、どうやらそうはいかない事情があるという。

「大手メーカーの商品が増えたことで、ピスタチオの認知度が高まり、需要が一気に増えました。しかし、輸入量はそれに追いついていません。それには、収穫が安定せず、輸入量を一気に増やすことが難しいというピスタチオ特有の事情があります。さらにその中でも、製菓材料に使われる『殻を除いたピスタチオ』は、殻が自然に開かず、『殻付きピスタチオ』に出来なかった、言わば型落ち品を加工して作られるので、特に輸入量を増やしにくいのです。需要が増えても、供給量が追いつかないという状況は今後も続くでしょうし、昨年はアメリカ産が豊作だったので、今年は裏作で収穫量が少ないとも予測されています。来年以降、ピスタチオ価格がますます上がって、大手メーカーも製菓用に使うのが難しくなるかもしれません」(同)

デイリー新潮取材班

2021年6月10日掲載

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