日本ハムが中田翔を放出するなら、どの球団か? 中日、巨人と大型トレードも

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首脳陣も想定外

 現在パ・リーグ最下位に沈む日本ハム。チーム打率、得点、本塁打数はいずれもパ・リーグ最低の数字となっているが、その大きな原因となっているのが主砲である中田翔の不振だ。6月6日終了時点で打率.195、4本塁打、12打点と4番としての役割を全く果 たすことができていない。一時は7番や2番で先発出場もしているが、それでも調子は上がらず5月17日には調整のため登録抹消もされている。昨年はキャリアハイとなる31本塁打を放ち、3度目の打点王も獲得していただけに、ここまで成績が落ち込むことは首脳陣にとっても想定外だったことだろう。

 こうなってくると気になるのが中田の処遇である。チームがこのまま低迷を続ければ、今シーズン限りでの栗山英樹監督の退任は既定路線であり、2023年の新球場開場に向けてチームを大きく作り替えることも予想される。

 これまでもFAやトレードで主力選手が定期的にチームを去っており、見切りの早さという意味では最もシビアな球団とも言えるだけに、中田もその対象となることは十分に考えられる。2018年オフに結んだ3年契約は今年までとなっており、3億4000万円(推定)と言われる高額年俸も球団にとっては何とかしたい問題の一つだろう。

長打力が不足しているのは……

 では、トレード、もしくはオフにFAで移籍するとなると、環境的にマッチしそうなのはどの球団になるだろうか。まず、チーム事情を考えると長打力が最も不足しているのは中日となる。

 チームの投手成績は軒並み上位だが、逆に打撃成績はことごとくリーグ最下位という状況。コンスタントにホームランが期待できるのは主砲のビシエドと捕手の木下拓哉だけで、長打力不足は慢性的な問題となっている。ファーストのポジションはビシエドと重なるが、中田は外野を守った経験もあり、レフトであればまだまだこなせる可能性は高い。広い札幌ドームでホームランを量産してきたという点も、中日にとっては心強いだろう。

 面白いのが京田陽太とのトレードではないだろうか。京田はプロ入り5年目にして初の二軍降格となっているが、ショートの守備に関してはリーグでも1、2を争う実力者であることは間違いない。日本ハムのショート事情を見てみると中島卓也の低迷が続き、今年は石井一成が主にスタメンを任されているが、完全なレギュラーと呼ぶには物足りない成績となっている。ここに京田が加われば、一気に改善されることは間違いないだろう。当人の中田、京田にとっても環境が変わることで復活の足掛かりになることも期待できそうだ。

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