NHK「警視庁クラブ」で5人陽性「濃厚接触者なし」の“コピペ連投”に大ブーイング

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 このご時世、新型コロナウイルスに感染してしまうのは仕方のないことであろう。問われるべきは、感染後の振る舞いである。責任ある企業ならば、社員が感染したと判明した段階で、すぐさま濃厚接触の可能性がある同僚を隔離し、検査させ、関係先に正しい情報を発信するなど、二次感染を防ぐ対策をしなければならない。だが、そうした「正しいコロナ対策」を呼びかける役割を持つ「公共放送」の職場において、“真逆”を行くかのような対応が取られていたのだ。

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紙を配り歩くNHK警視庁キャップ

 東京・桜田門の警視庁。11階にある記者クラブには、テレビ、新聞など17社の報道機関に所属する100人以上の事件記者たちが詰めている。5月31日の午前中、各社のブースを回って、紙を配り歩く男性の姿があった。

 10人余りの記者を束ねるNHK警視庁クラブのキャップである。彼が手にしていたA4サイズの紙には、「報道各社キャップ殿 警視庁担当記者の新型コロナウイルス感染について」とあった。

〈NHK報道局社会部の警視庁担当記者(生安担当)が新型コロナウイルスの検査で陽性であることが確認されました。当該記者は5月27日(木)の勤務を終えて夜帰宅した後に発熱の症状があり、その後自宅で療養していましたが、医療機関でPCR検査を受け29日(土)になって陽性と判定されました。現在は、症状は落ち着いています〉

 注目すべきは、この後に続く文章である。

〈行動履歴を確認し保健所の聞き取りなどに対応しましたが、NHKのクラブ員を含めて濃厚接触者にあたる人物はいないとの判断が出ております〉

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