大坂なおみ“ラケット破壊”の波紋 元プロが明かす「批判されても叩き続ける理由」

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批判は覚悟!?

 HUFFPOST日本版は5月13日、「大坂なおみ選手の『ラケット破壊』。用具を提供するYONEXがコメント『今回のような行為望まない』」との記事を配信した。

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 テニスのイタリア国際女子シングルス2回戦に出場した大坂なおみ(23)が、ストレート負けするという“番狂わせ”が起きた。

 おまけに対戦相手は、少なくともランキングでは格下のジェシカ・ペグラ(27)だったのだ。

 思うような試合運びとならず、フラストレーションが溜まったのだろう。大坂がラケットを数回、コートに叩きつけて壊すという一幕があった。

 HUFFPOSTが大坂にラケットを提供しているYONEXに取材を申請すると、回答があったという。記事から一部をご紹介する。

《今回のような行為は決して望みません。大坂選手は世界ですでに活躍しているアスリートでありますので、影響力があります。ジュニア世代やキッズたちが今回のような行為を真似することを危惧しております》

 SNSでも批判的な意見が極めて多い。《擁護できない最低のこと》、《子供に見せられないことはしないでほしい》、《道具を大事に出来ない選手は正直言って三流以下》、《人として最低な行為。こんな恥ずかしい行為をする日本人アスリートは私は記憶がありません》──という具合だ。

“悪童”マッケンロー

 テニスを取材した記者は「大坂選手を擁護するつもりはありませんが、昔からラケットを壊すテニス選手はいるものです」と指摘する。

「2000年の全米と05年の全豪を制したマラト・サフィン(41)は1999年、1シーズンに48回、ラケットを壊したというワースト記録の持ち主です。40代以上のファンならジョン・マッケンロー(62)がラケットを叩きつけて壊し、審判に暴言を吐く姿をご記憶かもしれません。当時のファンはマッケンローを支持しました。“悪童”のニックネームを持つ彼は世界的なスター選手で、日本でもトヨタがCMに起用しました」

 最近のスター選手でも、ラケットを壊す姿がテレビで放送されることは珍しくない。

「錦織圭(31)やノバク・ジョコビッチ(33)は、ラケットを壊すことで有名です。紳士的なプレーで知られるロジャー・フェデラー(39)もジュニアの頃はラケットを壊していました。05年にウィンブルドンで3連覇すると報道陣から質問され、苦笑しながら『テニスを愛しているなら、やめるべきだと気づいた。試合中にはエネルギーの無駄だ』と答えたというエピソードがあります」(同・記者)

 大阪は18年の全米で優勝し、「男女シングルスで、日本勢として初めて4大大会を制覇した」という記録を樹立した。決勝戦の対戦相手はセリーナ・ウィリアムズ(39)だったが、彼女も試合中にラケットを破壊することで有名だ。

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