田舎の人々が迷惑する「ナチュラリスト系移住者」3パターン 保育園や幼稚園の苦労も

国内 社会 2021年5月3日掲載

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 田舎暮らしを取材していると「地元民との価値観の違いに苦しむ移住者」の話には、枚挙に暇がない。だが「トンデモ移住者に苦しめられる地元民」という構図も、往々にしてあるものだ。今回は、地元の人々の平穏な暮らしを破壊かねない「ナチュラリスト系移住者」をパターン別に紹介してみたい。

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(1)ノーマスク系ナチュラリスト

 コロナ禍で移住を決断する都会民は、実は少なくない。人口の少ない田舎では黙っていてもソーシャルディスタンスがとれるから、ということなのかもしれないが、彼らが味わう田舎の済んだ空気は、時に「ウイルスが少ない」という勘違いをもたらすのだろうか。あるいは日ごろ“密”のない田舎の人々には、ウイルス保有者がいないとでもいうのだろうか。マスクをせず、地元の店舗や地元民に接する移住者の姿をたびたび見かける。

 高齢者の多い田舎では、都会以上に感染症に敏感である。「インフルエンザでも絶滅する」ほどの感覚で、集落住まいの者にはワクチン接種を義務付けているところもある。そうした意識は、コロナにおいても全く同じである。移住者の心構えとしては、アマゾンの未開の住民と接する位の心構えが望ましい、といったら怒られるだろうか。とにかく都会で生活するよりも慎重に行動すべきである。

(2)反ワクチン系ナチュラリスト

 こちらは東京の世田谷区や杉並区あたりからの移住者、女性に多い。体内に人工的な異物を受け入れることを忌避する徹底的なナチュラル志向の移住者だから、自然豊かな田舎暮らしに憧れる気持ちは分からなくない。

 彼らの挨拶は「ワクチン打ちましたか?」から始まる。初対面で尋ねられたという親御さんの話も知っている。これにイエスと答えた場合、ひどいレベルになると、今後はワクチンを打たないよう、強いられる場合もある。ガンコな地元民同様、自分たちの価値観と異なる者は受け付けないのだ。

 ゆえに、この挨拶で、相手が自分と同じ人種であるかどうかを選別する。インフルエンザワクチンを打っている者など、到底受け入れられないのだ。

 だが、実際は田舎ほどワクチン接種が求められるのは(1)で説明したとおりである。

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