松山英樹がマスターズ制覇の快挙を成し遂げた5つの勝因

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 松山英樹(29)が最終日18番ホールのボギーパットを沈めた3秒後に、私は思わず泣いていた。私は1986年大会からマスターズを取材してきたが、この年には中嶋常幸が8位タイになり、1973年の日本人として初めて10位以内に入ったジャンボと並ぶベストスコアを出し「まあ、いいとしよう。8位タイだもの」と喜んだ年である。それからは伊沢利光の4位タイ、片山晋呉の4位が出た。以来、松山がローアマになった2011年まで、まったく鳴かず飛ばずだった。

 ゴルフ記者を48年間続けている私も「タイガー・ウッズが出て来てからは絶望だな。...

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