“池江璃花子の復活は僕のおかげ” 増長する「なべおさみ」のオカルト療法

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活躍にすがろうとする電通

 リレー2種目での東京五輪出場を決めた競泳の池江璃花子(20)選手。白血病公表からの復活劇は多くの人々を感動させ、海外メディアでも大きく報道された。しかし一方で、彼女の“奇跡”を利用する大人たちの思惑も見え隠れする。とりわけ、池江選手にオカルト療法を施しているとされるあの芸人は――。

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 池江選手は、400メートルメドレーリレーと自由形400メートルリレーの2種目で東京五輪の代表に内定している。白血病と診断された2019年2月からおよそ2年での、まさに奇跡ともいうべき偉業だ。インタビューで池江選手が涙を流しながら、「勝てるのはずっと先のことだと思っていた」と言葉を絞り出す姿に心を揺さぶられた方は多かったに違いない。

 だが、そんな彼女の活躍にすがろうとしている“大人”たちも少なくない。大手広告代理店の電通もそのひとつ。コロナ禍での東京五輪に世論の逆風が吹くなか、開催に社運をかける同社が、池江選手の復活劇を“利用”しない手はない。

「幹部に聞くと、池江さんが代表に選ばれたことで“ホッとした”と言っていましたね。電通は今後、マスコミともタッグを組み、“池江の池江による池江のためのオリンピック”に仕立てていくのではないでしょうか」(スポーツ業界関係者)

「僕の治療を受けたから回復した」

 そんな電通以上に池江選手を利用しようとしているのが、芸人のなべおさみ(81)である。週刊新潮はかねてより、「気を送る」などと称し池江選手にオカルト療法を施しているとみられるなべの所業を報じてきた。

「池江さんの復活を受け、なべは“璃花子は僕の治療を受けたから回復した”と触れ回っています。池江さんのことは“僕の水の天使”と呼んでいて、“僕がずっとパワーを送っている”とも話しています」

 そう語る吉本興業関係者によると、現在、なべには芸能関係の仕事がほとんどない代わりに、

「気功の仕事は増えているようです。池江さんが活躍すればするほど、なべの元に治療して欲しいという話が舞い込む。東京五輪出場が決まったことでより気功の仕事が増えると見込んでいるようで、今やなべは“僕は神だから”とまで豪語しています」

 彼女を利用しようとする周囲の大人たち。しかし、競技に集中できる環境を整えることこそ、大人に求められている仕事だろう。4月15日発売の週刊新潮では、栄光をつかんだ池江選手にすがろうとする、なべらの思惑を詳しく報じる。

週刊新潮 2021年4月22日号掲載

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