志村けんに愛された女たち 「川上麻衣子」に明かしていた「結婚観」 「安めぐみ」「熊切あさ美」に語っていた「お笑い観」

エンタメ 週刊新潮 2021年4月1日号掲載

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 稀代のコメディアンが亡くなってから、はや1年。仲間と酒を酌み交わし、時に「芸」について熱く語った志村けんは、共演者たちからも愛された。生涯独身を貫いたが、浮名を流したタレント、女優も少なくない。プライベートでも親しかった3人の女性が明かす、ストイックでシャイなその横顔。

毎日のように飲む仲に

 視聴率50%を超えたお化け番組、「全員集合」の終了後、志村が加藤茶とともに始めたのが、「加トちゃんケンちゃんごきげんテレビ」(TBS系)「志村けんのだいじょうぶだぁ」(フジテレビ系)だった。高視聴率を連発したものの、1990年代前半、役目を終える。

 その頃に志村と出会うのが、川上麻衣子である。97年に自殺した可愛かずみの紹介だった。

「私、かずみちゃんとはマンションの隣の部屋に住むくらい仲が良くて……」

 と川上が回想する。

「志村さんも私もかずみちゃんも犬が大好きだったんです。志村さんがゴールデンレトリバーの子犬を飼い始めたタイミングで、かずみちゃんに紹介されて志村さんと会ったのがきっかけでした。それから毎日のように飲むようになったんです」

 さらに90年代半ばには志村と同じマンションで暮らしたこともあったという。

「私は独身で学芸大学のあたりに住んでいたんですけど、飲んだ後、志村さんのお付きの方が運転する車で送ってもらったことがありました。志村さんは三鷹に住んでいて、私はお台場のマンションに引っ越す直前だったんです。それで志村さんを“私が今度住むマンション見にドライブに行かない?”って誘って、レインボーブリッジへ。そうしたら、マンションを見た志村さんが気に入ってしまって。私が22階に引っ越す予定で、その4階下を志村さんが借りることになりました。ただ、志村さんの部屋の家賃が私よりも安かったから、お願いして部屋をチェンジしてもらったんです」(同)

マンションの互いの部屋を行き来して

 志村は“セカンドハウス”としてそのマンションを使うようになり、プロジェクターを設置して、川上と一緒に映画も楽しんでいた、と話を継ぐ。

「ジム・キャリーが主演の『マスク』を一緒に見た記憶があります。志村さんは部屋にバーのようなカウンターを設置して、お酒を飲めるようにし、パジャマパーティーではないですけど、互いに部屋を行ったり来たりしていました。ただ、私はそのマンションに住んでいる頃に結婚したので、決して男女の仲ではありませんでした。私たち夫婦と志村さんとその当時の彼女で飲むこともあったくらいです」

 可愛かずみが亡くなった際は、

「まず志村さんの三鷹の自宅に電話しました。そうしたら、“悲しいことしてくれんなよなぁ”と呟いて、絶句していました」

 2000年代に入ろうとする頃に「バカ殿」への出演依頼で声をかけられたのが、安めぐみだ。安が振り返る。

「私はまだ当時19歳くらいで、腰元で出演させていただきました。小学生の頃は『だいじょうぶだぁ』キーホルダーをランドセルにぶら下げるほど志村さんのファンだったので、その依頼が来た時には本当にびっくりしました。子どもの頃から憧れていた番組だったこともあり、収録はとても緊張しました」

 現場に行くと、

「特に女性タレントさんには本当に優しくて、慣れない私にも“自分がやりたいようにやっていいよ”と言っていただきました。お相撲さんの着ぐるみを着たり、パイを投げつけられる、池に落ちるなど、これまで経験したことのない初めて尽くしの番組でしたけど、怒られたことは一度もなかったですね。手を繋ぐシーンがあった時は“どういう手の繋ぎ方が好きかな”と聞いてくださったのがとても印象的でした」(同)

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