事件現場清掃人は見た 姉が亡くなって、一週間後に孤独死した60代男性の壮絶人生

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姉の死後1週間後に

「男性は自らの人生を犠牲にして、姉と2人だけで暮らしたといいます。やがて姉は病気になり、入院先で亡くなったそうです。そして葬儀の1週間後、後を追うように彼は孤独死したと聞きました」

 わずか1週間後に亡くなるとは、ドラマのような話である。

「姉の葬儀を見届けたことで、緊張の糸が切れてしまったのかもしれません。長年姉の面倒をみてきて、精神的にも肉体的にも、疲れ切っていたはずです」

 弁護士を後見人に指定したのは、親戚とは付き合いがなかったからだ。

「弁護士には、遺産はすべて児童養護施設に寄付するよう、遺言書を託していました。もし遺書がなかったら、遺産は国庫に収納されていたでしょう。男性は、姉の面倒をみることで、我々の想像を絶するような過酷な人生を送ったと思われます。けれども、自分の遺産の行方を心配することなく亡くなられたことだけは、良かったと思います」

デイリー新潮取材班

2021年4月2日掲載

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