「鹿島」元幹部への「復興マネー」還流、「ヤクルト監督」と「除染タニマチ」との類似性

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ドラフトで6位指名

 大手ゼネコン「鹿島」の元幹部が、福島復興事業に関連し、下請け業者への発注の見返りに約2億円を受け取っていたことを、3月1日付の読売新聞が報じた。記事には、〈所得税法違反(脱税)の疑いで仙台国税局が査察(強制調査)に入り、同容疑での告発を視野に仙台地検と連携して調査を進めている〉とあり、除染や解体などでつぎ込まれた復興マネーが下請けを通じて元請けに還流している構図が見て取れる。こうした構図が露見したのは初めてではない。同様の事案はこれまでにもあった。かつては大手ゼネコンの2次下請け企業のトップが超高額の役員報酬を設定し、それがヤクルトの真中満監督(=当時)に流れていたという一件もあった。

(週刊新潮2017年3月23日号に掲載された記事に加筆・修正・編集しました。年齢や肩書などは当時のママです)

 就任1年目にリーグ優勝を果たすも、2016年は一転してBクラスに低迷。ツバメ軍団を率いる指揮官は正念場を迎えている。そんな真中満監督(46)を強力に後押しするのは、意外にも、福島の除染作業で大成功したタニマチだった。

 全国紙の運動部記者が、その「社名」を耳にしたのは2016年10月のドラフト会議でのことだった。

「ヤクルトが6位指名した選手の所属先として、全く聞き覚えのない“相双(そうそう)リテック”という企業がアナウンスされた。思わず、“そんな社会人チームあったか?”と、他の記者に尋ねてしまいました」

 一般的な知名度はゼロに等しいが、この会社は、福島県の土木業界では誰もが知る有名企業である。

1000万円のフランク ミュラー

 地元の建設業者によれば、

「清水建設の1次下請けとして除染作業を中心に事業を拡大してきた会社です。仕事ぶりには定評があり、一昨年の収入高は110億円を超え、一時は400人以上の作業員を抱えていた。除染に関わる企業のなかでも業績は断トツ。原発事故の翌年にこの会社を立ち上げたのは、もともと別会社で発電所の配管加工などを手掛けてきた50代前半の塚本泰英会長です。彼は根っからの野球好きでね。自分の会社に軟式野球チームを作り、楢葉町の町営野球場の命名権まで取得したほど」

 ちなみに、このチームは昨年の全日本軟式野球大会で準優勝に輝いており、そのエースが、ヤクルトにドラフト6位指名された投手(28)だった。

 他方、球団関係者が明かすのは、「会長」と真中監督との浅からぬ関係だ。

「2人とも日大出身で、真中さんが監督に就任する前から親しかったそうです。塚本会長が真中さんやコーチを銀座のクラブに連れ出すこともしばしば。先の沖縄キャンプの最中にも一緒に飲んでいた。羽振りの良い会長は札束を紙袋に入れて持ち歩き、領収書も受け取らないと言います。一昨年、リーグ優勝したお祝いに、真中さんは総額で1000万円は下らないフランク ミュラーとロレックスの腕時計をプレゼントされている。それ以外にも、今年の正月にはお年玉として100万円をもらい、顧問料のような名目で1000万円近い報酬を得ているとも耳にしました」

 だが、2人がズブズブの関係にあり、また、相双リテックがヤクルトのスポンサーに名を連ねたことで、こんな話も浮上している。

「6位指名の投手は他球団のスカウトも視察に訪れるだけの実力はありますが、最近は硬式から離れていた。しかも、球団史上最高齢のオールドルーキーです。ヤクルトが指名したのはスポンサーとの関係があったからではないか、と」(先の記者)

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