「日本は敵」という正義を貫く「文在寅」、自衛隊の「竹島侵攻」を警戒する「不都合な真実」

国際 韓国・北朝鮮

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5人以上は禁止

 少し話は逸れるかもしれないが、2月12日に旧正月を迎えたばかりの韓国で、保守系政党支持の韓国人と話をしたら、「文政権は独裁者だ」と嘆いていた。

 コロナ対策を名目に、社会をこれだけ統制する国はほかにないというのだ。

 日本では5人以上の会食を自粛するよう求められているが、韓国では5人以上の私的会合が禁止されている。

 私的会合には政治的な集会も含まれるわけで、要するに、コロナ拡散の可能性を理由に、政府に不都合な政治的集会はできないことになる。その傍らでは、自国の防疫の優秀さをアピールし続けている。

 政府の都合という意味では、竹島に関しても同じことが言えるのではないか。

 現在の韓国政府としては、一日でも早く北に歩み寄ってもらいたい。そのために、日本は敵でなければならない。

 これを前提にすれば、敵が攻めてきたときに「独島」をいかに守るかという議論が国を挙げて可能になるのだ。

 本来は同じ自由主義陣営のはずなのに敵国になぞらえ、そうすることでしか勢いをつけられない為政者を戴く国に、生きづらさを感じている人は少なくない。

藤原修一/韓国在住ライター

デイリー新潮取材班編集

2021年2月16日掲載

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