「田中将大」楽天復帰に沈黙する「斎藤佑樹」“甲子園再現試合”に栗山監督は乗り気?

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自虐できない性格

「マー君、日本球界復帰」の報を、“永遠のライバル”も気にかけているに違いない。14年前、田中将大(32)と甲子園で伝説に残る名勝負を繰り広げた日ハム・斎藤佑樹(32)である。今や雲泥の差がついてしまった二人。再び同じマウンドで投げ合う、あの夏の“再現”はあるのだろうか。

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 巨人の坂本勇人(32)、日ハムの中田翔(31)など、同世代の選手たちが次々と田中の楽天復帰に祝福コメントを寄せるなか、沖縄で2軍キャンプに参加中の斎藤は沈黙を守ったままだという。スポーツ紙記者が語る。

「球団が気を使って取材を遠ざけているのでしょう。斎藤はプライドもあってか、自虐して語れない性格なのです。“田中に比べて今の自分は……”と言えない。二人は、プロ入り後しばらくの間は食事に行く仲でしたが、今は距離ができているとも聞いています」

 一方、田中のほうも気を遣っているという。

「これまでテレビなどで“佑ちゃん・マー君”対談企画などの依頼があっても、田中は体良く断ってきたと聞いています。自分と並べて語られることについて、斎藤に申し訳ないと思っているのでしょう」(同・記者)

年俸の差は8億8750万円

 延長15回引き分けで37年ぶりの再試合となった2006年夏の甲子園決勝戦。二人は駒大苫小牧と早稲田実業のエースとして、2日間にわたり死闘を繰り広げた。勝ったのは斎藤だった。その後、列島で沸き起こった“ハンカチフィーバー”。あの時、ルックスの“差”もあって“ヒール役”に押しやられた田中。あれから14年。ここまで立場が逆転してしまうとは、本人たちも想像できなかったであろう。

「斎藤の年俸は今や、大企業のサラリーマンなみの1250万円。片や田中は、プロ野球最高年俸の9億円。その差は8億8750万円です。しかも、諸手をあげて日本球界復帰を迎えられる田中に対し、斎藤はクビの皮一枚での現役続行と批判を受けてきた」(同・記者)

 事実、斎藤は今季、本当に使い物になるのか、と言われている。昨季は1軍登板なし。2軍では19戦登板して1勝3敗という不甲斐ない結果だった。さらに、昨年オフに右肘靭帯を断裂していることが発覚し、1軍昇格どころか、このまま一球も投げられないままプロ生活に幕を閉じる可能性すら出ているのである。

 だが、斎藤に近い球団関係者はこう囁く。

「佑ちゃんはマー君帰国に燃えていると思いますよ。チャンスあれば投げ合いたいと思っているはず。というのも、実は彼、周囲が驚くくらい能天気なところがあるんです。悪く言えば天性の“鈍感力”を持っている。周囲からボロクソに言われながらも現役続行にこだわったのは、純粋に野球が好きで続けたいから。もう一度、あの甲子園の時のように、日本中から注目される登板のチャンスが目の前に転がってきたら、手をあげると思いますよ」

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