「田中将大」楽天復帰に沈黙する「斎藤佑樹」“甲子園再現試合”に栗山監督は乗り気?

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「オープナー起用」で予告先発?

 ドリームマッチ実現のキーマンとなる日ハム・栗山英樹監督も、大舞台を演出してくる可能性があるという。

「栗山監督は、選手のバックグラウンドなどを意識した“マッチメイク”が好きなんです。佑ちゃんはもちろん、吉田輝星や清宮幸太郎など、伸び悩む甲子園のスターをオープン戦や交流戦などの対阪神戦で起用し、本人たちの奮起を促したことがあります。球団としても興行面から乗り気なはず。事実、使い物にならない斎藤と契約を延長した理由の一つに、グッズ販売で補えるという算段もありました」(同・関係者)

 実際、プロ入り後、二人は11年から12年にかけて3度投げ合ったが、球場は観客で埋め尽くされる注目の一番となった。結果は田中の3連勝。そう考えた時、最も興行的に効果がある手法が「オープナー起用」だという。リリーフ投手を先発で1、2回だけ登板させ、本来の先発投手に引き継ぐという手法である。

「この手法の利点は『予告先発』ができる点。本拠地の札幌で“マー君、佑ちゃんが先発で投げ合う”となれば、札幌ドームに観客が押し寄せるのは間違いない。『オープナー』はここ数年、大リーグで広まった起用方法なんですが、新しモノが好きな栗山監督はいち早く取り入れ、斎藤を当て込んだこともあるのです。実際、今の斎藤は先発としては無理でしょうし、投げられても1、2イニングが関の山ですしね」(同・関係者)

 とはいえ、このドリームマッチ実現に向けた最大のネックは、斎藤がケガを克服し、1軍に上がってこられるのかという点だ。

「右肘の状態はあまり良くないようで、4月5月はほぼ絶望的。あっても、シーズン中盤以降でしょう。ただ、斎藤もプロとして今年が本当のラストチャンスです。田中の復帰で、死に物狂いでリハビリに励むかもしれません」(同・関係者)

 ファンのためにも斎藤には奮起してもらい、“あの夏”を再来させて欲しいものだ。

デイリー新潮取材班

2021年2月1日掲載

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