「沢田研二」ファンクラブ解散騒動 ファンの声は

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 1967年にデビューして五十有余年。いまだ根強いファンを持つ沢田研二(72)のファンクラブが昨年末に突如、解散していた。さらに伝えられた意味深なメッセージがファンの胸にさざ波を立たせているのだ。

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 沢田研二といえば、2018年に会場が満席になっていないとして、さいたまスーパーアリーナでのライブをドタキャンしたことが記憶に新しい。

 芸能記者が言う。

「ドタキャン発覚後、メディアが一斉に取材に走り、大騒動となりました。集客が足りなかったことを“実力不足”とした上で、“僕の至らなさ”と陳謝していましたが、ドタキャンしたのも結局、ミュージシャンとしてのプライドがそうさせたというのが衆目の一致するところでした」

 最近では、新型コロナウイルスで亡くなった志村けんの代役として山田洋次監督の映画「キネマの神様」に出演することが話題になった。

 昨年末、その沢田のHPにファン向けのメッセージが刻まれた。

「突然のことでした」

 と往年のファンが語る。

「そこには新型コロナウイルスの感染拡大について、収束が見えないとして、令和2年12月26日をもってファンクラブを解散する、とありました」

 実は、沢田のライブなどの音楽活動はコロナ禍の煽りを受けて、軒並み中止になっていた。

「齢を重ねると…」

「夏にはファンクラブの運営も開店休業状態となっていました。いよいよ運営がきつくなったのでしょうか。そこへ今回のメッセージです。もう、ジュリーの声を聞くことはできないのかと思いました」(同)

 その真意について、音楽評論家で尚美学園大学副学長の富澤一誠氏が解説する。

「沢田さんのファンクラブはもとから会費をとりませんし、まだまだ大勢のファンがついてきます。いま解散しても沢田さんが得することはないように思えます。一方、多くのミュージシャンは齢を重ねると、売れなくなり、ファンが離れていきます。そんな惨めな状況になる前に、単に身内と化しているファンクラブを解散し、自分がやりたい音楽活動をやっていきたいという決意表明ではないでしょうか」

 垣間見える本人のプライド。ファンはやきもきするばかりだったが、年が明けるとHPに、

〈初夏にはliveが、安心安全に出来ますことを念じつつ〉

 と再びメッセージが掲載された。先のファンは、

「この言葉で音楽活動を続ける意思があることが分かり、一安心しました」

週刊新潮 2021年1月21日号掲載

ワイド特集「大寒気団襲来!」より

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