「謝罪」の際に使うとマズイ“要注意な5つの言葉”

国内 社会 2020年12月22日掲載

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菅首相が使った“誤解”という言葉

「国民の誤解を招くという意味においては真摯に反省している」

 高級ステーキ店で開催された忘年会に出席したことについて、菅義偉首相はこのように述べた。

「実際にいたのは40分程度であるし、感染対策も万全の高級店だから問題はないだろうが、そのへんが必ずしも伝わっていない」というのが「誤解」の意味するところだったのだろうか。

 しかしこの発言もまた各方面から批判を浴びている。

「誤解というと、こっちにも非があるみたいじゃないか。ステーキ店での大人数での会食に顔を出したのも事実。高齢者揃いの会合だったのも事実。みんなに我慢を求めておいて、そういうことをする神経を問題視しているのだ」

 反発の声を総合するとこういうことになるのだろう。

 かりにステーキ店での忘年会は隠れ蓑で、本当は二階幹事長と別室で密談していただけ、というのならば「誤解」とも言えるのだろうが、今のところそういう新情報は提供されていないようである。

 実はこの「誤解」という言葉、危機管理のプロから見た場合、そもそも要注意のようだ。

要注意な5つの言葉「遺憾、誤解、お騒がせし、知らなかった、邁進する」

 数多くの企業の危機管理のコンサルティングを行っているリスクヘッジ社の田中優介代表の著書『地雷を踏むな 大人のための危機突破術』には、次のような記述がある。謝罪などの会見に関して、同社はクライアント企業にこうアドバイスをするのだという。

「遺憾、誤解、お騒がせし、知らなかった、邁進する、の頭の文字をつなげると、イゴオシマイになります。この五つの言葉を使わないように、語呂合わせで覚えて下さい」

 いずれも言い訳めいていて、反感を買うからだ。「誤解」という表現の何がまずいかについてはこう説いている。

「(『誤解』という言葉は)個人が謝罪する場面で、ときおり耳にします。陰で人の悪口を言っておきながら、それがバレた時に『誤解を与えたなら申し訳ない』などと言う。

 あきらかな詭弁です。

 誤解とは、間違った理解をすること、という意味だからです。相手側に責任の半分を、押しつけているようなものです。これでは許してもらえないでしょう」

 改めて再度菅総理のコメントを読み返すと、そもそも謝罪の意などは示しておらず、「真摯に反省している」というだけだ。つまり「国民に不快感を与えた」ことを反省しているのではなくて単に「ヘタうったなあ」と反省しているだけのようにも受け止められかねない。

 このあたりが反発を招くゆえんだろうか。

デイリー新潮編集部