菅総理とは“格が違う” 官僚たちの心を掴んだ歴代総理の「殺し文句」

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歴代総理の「人心掌握術」とは

 菅義偉総理大臣が、官僚を掌握する力に長けている、という見方は官房長官時代からよく示されていた。

「菅氏の力の源泉は、人事権を駆使した官僚掌握と、独自に張り巡らした情報網だ」(共同通信2015年5月9日)

「休日も首相官邸近くのホテルに官僚を呼び出し、『あの案件はどうなっているのか』と質問を連発することも。独自の情報網と人事権を通じて中央省庁を掌握。能力を見込んだ官僚は自身のそばに置いて重用してきた」(時事通信2020年9月2日)

「官房長官として人事権をテコに霞が関を掌握」(読売新聞2020年9月9日)

 要するに人事権を武器にして、官僚を動かしていた、というのは衆目の一致するところである。これは本人も隠していない。

 菅総理の著書『政治家の覚悟』には、「改革を実行するためには、更迭も辞さない」という一文があるくらいだ。

 もっとも、これをもって首相が官僚を恐怖で支配していた、と断じてしまうのは少々アンフェアかもしれない。実は同書で菅首相は繰り返し、日本の官僚は優秀であり、一度政策を決めると強力に推進する、といったことを述べている。

 とはいえ、休日も平気で部下を呼び出す上司が強い人事権を持っているというのは、部下にとって気が休まらないであろうことは想像に難くない。

 こうした菅首相とはまったく別のアプローチで官僚たちの心をつかんだ首相も存在している。

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