ジェンが日本で見つけた飲食店 美味しいNIPPON

ライフ 食・暮らし 週刊新潮 2020年11月19日号掲載

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 好きな飲食店や好物の話を聞けば、その人の人となりが解るというもの。ゆえに「名は体を表す」ならぬ、「食は体を表す」なのである 。この企画では、外国籍の著名人の方々にご登場頂き、行きつけのお店をご紹介してもらいます! 意外なお店のチョイスに驚くこと必至! 彼らの食に対する感性と経験が垣間見えちゃうんです。第65回は、ジェンさん。今回は「鼎泰豐(ディンタイフォン) 立川店」に伺いました!!

 プロ雀士と聞けば、勝負師のなかでも特にいかついイメージを思い浮かべてしまうもの。まさかこれほど柔和なおねえさまが、とビックリするのが、アメリカはシアトルからやってきたジェンさん(37)である。

「中学生のとき、選択制の授業があって、好きな男の子がいるという理由で日本語を選択したんです。それから16歳のときにサマーキャンプで日本に来ました」

 地元が国際色豊かだっただけに、自身も“バイリンガルになりたい”と思い、ハワイ大学進学後、関西外国語大学、そして上智大学に留学。ここで運命の出会いを果たす。

「今の夫と友達になり、彼から麻雀の存在を教えてもらって。やり方はめんどくさいから教えないって言われたので、本を読んで独学したんですよ」

 学生時代には再現VTRなどで女優としても活動していたが、またたくまに麻雀に魅了され、15年前、ついにプロテストに合格した。

 しかし、異国で雀士になるなんて、ご両親はさぞ心配したのでは?

「ポーカーみたいなギャンブルだと勘違いして、儲かると思ったんじゃないですかね(笑)」

 そんなジェンさんが、誕生日などの特別な日に訪れるのが「鼎泰豐」である。台湾の本店に行ってからファンになったそう。家族が来日したときも、必ず連れて行くほどのお気に入り。

 なかでも絶対に食べるのが、小籠包。こちらではアワビや辛子明太子が入っているものなど、さまざまな味の小籠包が楽しめるが、この日はトリュフ入りを注文することに。味がついているので、タレはつけずにそのままパクリ。肉汁がジュワーッと口中に広がります。これぞ国士無双、いや醍醐味です。

 ほかにも、「小えびのフリッターマヨソース」や「ずわい蟹入りチャーハン」など、大好物を堪能。その表情は昇天しそう。配牌で天和(テンホー)上がりになってしまったみたい。さすが勝負師、ジェンさんのメニュー選びの選択眼にチョンボはありません。