大塚家具、久美子社長が辞任 株価はストップ高、今後はコンサルタントという悪い冗談

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 ついに大塚久美子社長(52)の名が、大塚家具経営陣の中から消える。10月28日、自ら12月1日付の辞任を申し入れ、取締役会が受理したのだ。その理由は、“過去の業績についての責任を明確にする”ためだという。ようやく、5期連続の赤字経営の責任を取る気になったかと思えば、さにあらず――。

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 久美子社長の辞任が発表された28日、大塚家具は6月に公表するはずだった今期の業績予想も発表した。6月段階では、“新型コロナウイルス感染症のさらなる拡大や長期化への懸念”から合理的な算出が困難としていたためだ。

 これまでの業績を合わせると以下のようになる。

結局、赤字

 今年4月期決算は77億円の赤字だった。これに比べれば、来年4月に予想される赤字は約29億円なので、確かに縮小されている。関係者が語る。

「それでも大赤字であることに変わりはありません。久美子社長の単独政権となった初年の15年12月決算こそ、かろうじて黒字でしたが、16年の決算以降、5期連続の赤字が決定的となったわけです。しかも今年4月期に比べ、売上高は落ちています。前期は16カ月決算という変則決算のため、今期を16カ月に換算すれば、400億円程度となり計算上は売上が伸びることになります。しかし、大塚家具の業績予想は期中に下方修正され、期末にさらに下回るということを繰り返してきました。来年以降、赤字幅が縮小される保証はありません」

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