三浦春馬さんのネット上デマ、元凶は事務所? 「お別れの会」も開かれず 

エンタメ 週刊新潮 2020年10月22日号掲載

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 今月18日で、突然の悲劇から早3カ月が過ぎようとしている。あの日から間を置かず“彼”と共演歴のある芦名星さん、藤木孝さん、そして、竹内結子さんが相次いで自ら命を絶ってしまった。

 芸能界を見舞った自死の連鎖――。その最初のひとりとなった三浦春馬さんの訃報は、いまだに多くのファンの心に暗い影を落とす。

 所属事務所のアミューズは、三浦さんの自死から2日後の7月20日に最初のリリースを出し、四十九日に当たる9月4日には詳細な経緯説明の文書を公表した。

 しかし、現在に至るもSNS上には、三浦さんへの追悼の言葉だけでなく、〈遺書もないのになんで自殺ってわかったのですか〉、〈本当に自殺されたんですか? 会見を開いて真実を公表してください〉などと、所属事務所を追及する言葉が大量に書き込まれ続けている。

 確かに、“他殺説”はSNSでも数多く目にするが、“CIAの仕業”など、そのほとんどは陰謀論と呼ぶべきもの。

 とはいえ、一部のファンが、肝心要の動機について触れない事務所側の説明に納得できず、荒唐無稽な他殺説に心を惑わされるほど疑心暗鬼になっているのは事実だ。

 これも時代の流れなのか、オンライン署名サイトでは、三浦さんの自死に疑問を抱くファンたちが警察による再捜査を求めて声を上げ、すでに1万件を超える数の署名が集まっている。また、三浦さんの急逝を受けて、4話完結で放映された連ドラ「おカネの切れ目が恋のはじまり」(TBS系)にも騒動は飛び火。撮影現場で三浦さんへのイジメがあったのではないかとの憶測から演出家のインスタグラムが炎上し、投稿休止に追い込まれた。

 では、悲劇から3カ月近くが経っても、混乱が収まらないのは何故なのか。

 企業の危機管理に詳しい株式会社リスク・ヘッジの田中辰巳氏はこう語る。

「今回、事務所側は初期対応を誤ってしまった。そのせいでファンに疑いの目を向けられ、事態が深刻化していったように思います」

「真相を教えて」

 田中氏が続ける。

「四十九日のタイミングで、三浦さんが亡くなった当日の経緯を説明した点は評価できます。ただ、それならば最初のリリースの段階から“事態の重大性を考慮し、また、このような悲劇を二度と繰り返さないよう原因の究明に努め、四十九日までに調査結果を報告させて頂きます”と伝えるべきでした」

 本誌(「週刊新潮」)が指摘してきた通り、三浦さんの自死の“原因”に複雑な家族の事情があるのは間違いなさそうだが、

「“ご家族をはじめ、今回の出来事で心に傷を負った方々に配慮しつつ、慎重に聞き取りを進めていく所存です”と言うこともできた。初期段階で調査に言及し、予め公表までの期限を明らかにしておく。そうした手順を踏んでいればファンの疑念が膨らむことを避けられたかもしれません」

 初期対応のマズさはこんな事態も引き起こしていた。

 友人としてニュース番組に登場したサーフィン仲間の男性にも、ファンからの電話が殺到したという。

「春馬が命を絶った直後ではなく、1カ月ほど経った8月頃からですね。ほとんどが女性のファンたちで、一様に深刻な声で“事務所が大事なことを何も発表しないのはおかしい。何か隠してるんじゃないですか”、“真相を教えてください”と質問してくる。そんなことを私に聞かれても答えようがありません。それでも、多いときには1日に4~5件の電話がかかってくるので、仕事も手につかない。それこそ、朝の8時から受話器越しに1時間半も泣かれたことまでありました」

 先の田中氏はファンへの対応についても疑義を呈す。

「最初のリリースでは、ファンに向けたコメントは“お別れの機会を設ける”という表現に留めています。もっと、ファンの心に寄り添うべきでした」

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