「ロッテ」岩下の”夜遊び”を店主が証言 ハイボール10杯、カラオケで盛り上がり

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 札幌・すすきのには、かつて開拓労働者を当地に引き留めるための遊郭が存在した。誘惑に目が眩むのが人間の性(さが)というものだ。プロ野球界で目下、首位を争う千葉ロッテで札幌遠征時にコロナの集団感染が発生して大騒ぎ。球団幹部は「外食していない」と言い張るが、さて、誘惑には打ち克ったのか。

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 ロッテが好調である。今年はソフトバンクと優勝争いを演じ、ファンの期待も日に日に高まっている。そこへ水を差す出来事だったには違いない。

 選手の集団感染が発覚したのは今月6日だった。

 すでに4日に先発ローテの一角で若手右腕のホープ、岩下大輝投手(24)がコロナに感染していたことが分かり、選手とスタッフを検査。すると、鳥谷敬選手を始め計11名が陽性だったのだ。

 松本尚樹球団本部長が番記者に経緯を説明。時期的に9月29日から10月1日までの札幌での3連戦時に感染した可能性が高く、記者は当然、ロッテの「会食ルール」について問うた。

 野球担当記者が言う。

「すると、本部長は“ビジターでは会食禁止のことも”“4人以内で部外者はダメとかもある”と話していた。今回の札幌遠征では4人以内で部外者がいなければ会食はOKというルールだったそうですが、実際に外食に出た選手は“いなかった”と説明していました」

 しかし、記者たちは一様に疑問に感じたという。

「本部長は“感染経路は分からない”としていましたが、当初から、すすきので感染したのでは、という噂が広まっていたのです」(同)

 特に今回、感染第1号となった岩下については、

「今月1日に日ハム戦で先発した岩下は翌2日がちょうど誕生日だった。それで、“すすきので誕生会をやっていた”、“女性を呼んだらしい”と言われていました」(同)

 折しも、阪神では会食による選手たちのクラスター感染の責任をとり、球団社長が辞任を発表する事態にまで発展している。もしロッテの説明と事実が食い違っていたら――。

「ハイボール10杯」

 事情通が囁く。

「先月28日、岩下さんはすすきのから離れた円山という地区の居酒屋でとんでもない量を飲んで遊んでいたそうですよ。その店で働くバイトの女性とツーショットの写真も撮ったとか」

 カラオケを完備し、料理も庶民的な値段のその居酒屋は岩下の行きつけだとか。

 実際に店主に確認すると、

「ああ、来ていましたよ」

 あっけらかんと答える。

「その日は岩下のほか、小島(和哉)、中村(稔弥)、東妻(あづま)(勇輔)の4人で来店。岩下が常連なんですよ。札幌入りしてすぐうちの店に来てくれました。時間は18時半から23時半くらいかな。酒を飲み、飯を食べ、カラオケも歌い、ひとりハイボール10杯は飲んでいたね。偶然ほかの客にも誕生日が近い人がいて一緒に盛り上がっていたよ」

 本部長の説明はもろくも崩れた。

「だけど、4人以内なら会食OKってニュースが出ているんだから、問題ないでしょう。この店もコロナは発生していないし……。店を出た後のことは分からない。でも翌日は試合だからホテルに戻るでしょう。コロナに罹ったのは29日以降のことだと思うよ」

 確かに4人のうち、陽性判定は2人のみ。残り2人は濃厚接触者にも認定されていないが、“部外者”である客と交流しているのでは。

 一方、この時期にはすすきのにあるニュークラブ、すなわちキャバクラで23人感染のクラスターが発生している。

 ロッテに見解を尋ねると、

「(ニュークラブへの出入りについて)全選手に確認しましたが、そのような事実はありませんでした」

 過度にウイルスを恐れることも、自粛する必要もないが、問題は飲み方や店の選び方ではないか。

 このクラスターで1軍は大量22人もの選手を入れ替えるという大ピンチのロッテ。もし球団が虚偽の説明をしていたなら、優勝を待ち望むファンへの裏切りともなるが……。

週刊新潮 2020年10月22日号掲載

ワイド特集「人の口に戸は立てられぬ」より

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