「室伏広治」は肩書コレクター? 教授や数々の理事を歴任

スポーツ 週刊新潮 2020年9月24日号掲載

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 2004年アテネ五輪のハンマー投げ金メダリスト、室伏広治氏(45)がスポーツ庁長官に就任する。1988年ソウル五輪100メートル背泳ぎ金メダリスト、鈴木大地長官(53)の任期満了に伴うもので、初代、2代と続けて金メダリストが長官に就任することになる。

 大手紙五輪担当記者によると、

「長官の仕事はあってないようなもの。これといった功績も期待できなければ、失敗のしようもない。完全にお飾りの役職ですよ」

 とはいえ、あの室伏が長官とは意外に思えるのだが、

「ライバルたちがドーピングにまみれるなかでメダルを勝ち取った室伏さんは、クリーンなイメージがあるので、こういった役職に担ぎやすいんです。ご自身も担がれるのにまんざらでもなさそうですし」

 何を隠そう室伏氏はスポーツ界きっての“肩書コレクター”。2011年に中京大学准教授、14年に東京医科歯科大学教授に就任したほか、国際陸連の選手委員や日本陸連理事、日本オリンピック委員会の理事にもなっている。

 そして、東京オリンピック・パラリンピック組織委員会では要職のスポーツディレクターに任じられた。もっとも、こちらは“汚れ仕事”だったようで、

「マラソンの開催地が札幌に決まった時のコース説明や、競泳の決勝がアメリカでのテレビ中継のために午前開催となった時の説明など、批判が噴出しそうな時に説明役として駆り出されていました。いわば“アスリート代表”の室伏さんが言うなら仕方ない、という雰囲気になりますから」

 しかし、長官に就任することで組織委の仕事とはおさらばとなった。

「最近は辛そうな表情が目立った室伏さんでしたが、長官就任が決まった際の会見では一転、晴れ晴れとした笑顔でした」

 発令は10月1日付。任期は2年である。