今や巨人は“三本柱”と“期待の山瀬”で捕手王国 復帰「小林誠司」の扱い方は?

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小林は1軍復帰できるのか?

 大城がこれだけ活躍できるのも、ベテランである炭谷の存在も大きいという。

「僕は炭谷選手を12球団で最高のキャッチャーだと評価しています。彼が先発だけでなく、二番手の捕手としてもプレーしていることが、大城くんの安心感につながっているはずです」(同・小田氏)

 だから大城は若手で経験が乏しくとも、のびのびプレーできるわけだ。

「ちなみに関係者の話によると、炭谷選手は積極的に後輩を指導するタイプではないそうです。しかし、その分、自分のプレーを見て成長してほしいという気持ちは強く、その無言のメッセージは大城くんや岸田くんに伝わっていると思います」(同・小田氏)

 捕手の成長株には2軍にもいる。小田氏が注目しているのは山瀬慎之助(19)だ。

 小田氏の持論に「一芸に秀でた選手でないと、プロ野球の世界で1軍は勝ち取れない」というものがある。

 走攻守が小さくまとまった器用な新人は、以外に伸びない。

 三振は多くても、とにかく豪快なホームランを打つとか、誰にも負けないほど足が速いとか、打てないけど守備は芸術的とか、1つ強烈なセールスポイントがある新人のほうが、時間はかかっても大成することが多いという。

酷評された小林のリード

「捕手は盗塁を阻止した時が、最もファンに喜んでもらえる瞬間だと言えます。リードの巧拙は分かりにくいですし、完封の名誉はピッチャーが持っていきます。そして山瀬くんは、強肩が自慢です。つまり山瀬くんは、ファンの人気を集める“一芸”を持っているわけで、こういう新人は伸びることが多いのです」(同・小田氏)

 1軍に3人の捕手がひしめき、2軍にも期待の新人がいる。日刊スポーツは9月18日、「巨人小林が3カ月ぶり1軍合流へ 6月左尺骨骨折」と報じた。

 見出し通り、小林がケガから復帰したわけだが、果たして1軍に居場所があるのだろうかと心配するジャイアンツファンも少なくないのではないか。

 小林といえば、これまでリードを批判されてきたことをご記憶の方も多いだろう。デイリー新潮も18年11月に「巨人・小林誠司のリードを酷評する専門家たち、一人前になれず西武・炭谷を獲得か」の記事を配信している。

 この記事の中でも紹介したが、酷評した顔ぶれが凄い。江夏豊氏(72)、西本聖氏、谷繁元信氏(49)、そして故・野村克也(1935~2020)。まさに球界のレジェンドともいうべき4人が小林の配球にダメ出しをしたことがあるのだ。

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