「石破元幹事長」インタビュー 「酒・タバコ」ありの健康管理法

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 報道各社の世論調査で次期総裁候補としてダントツの人気を誇るのは石破茂元幹事長(63)である。

 総裁選を前にしても歯に衣着せない発言は健在で、党員投票ナシの方針に異議を唱えるのだ。ご本人曰く、

「自民党では“あなたも総裁を選べます”をセールストークに党員を集めてきました。その上、年額4千円の党費まで払ってもらっているのに、いざとなったら“あなたがたに投票権はありません”。これは話が違うでしょ、と」

 自民党の党則には〈特に緊急を要するときは〉両院議員総会で新総裁を選任するとの規程があるものの、

「いまは臨時国会の最中ではないし、安倍総理も次の総理が決まるまではしっかりと責任を果たすと言っておられる。しかも、党員投票は郵送なのでコロナ対策は理由になりません。党員投票で票を取る人は(総裁に)したくないということなんですかね……」

 安倍総理の体調悪化によってもたらされた突然の総裁選。4度目の挑戦を控えた石破氏にご自身の“健康管理”について問うと、

「政治家の生活は不規則ですからね。ストレスは多いし、睡眠時間も足りない。あと、これは自分の心がけ次第ではありますが、運動もしていません。不健康の標本みたいなものです。それにお酒も飲みますしね」

「若い頃は気合を入れれば2升は飲めた」ほどの酒豪だそうで、

「いまも1升は問題ないと思います。もちろん、仕事で飲むんですよ。私の地元(鳥取)のような田舎の選挙区では、田植えや稲刈りの後にお祭りがあって、若い時分には集落のすべての家に顔を出したものです。数十軒を回って1軒ごとに1合ふるまわれると、1日でそれくらいの酒量に達するわけですね。やっぱり飲まずに帰るのは失礼になりますから」

 ちなみに菅官房長官は一滴も飲まないという。

 他方、愛煙家としても知られる石破氏。

「ずいぶん減りましたけど、いまもメビウスの5ミリを1日10本ほど吸っています」

 とはいえ、

「月に1回、かかりつけの医院で検診を、年に1度は大学病院で精密検査も受けていますが、何の異常値も出ていません。まぁ、医者からは“何年言い続けたら分かるんですか、とにかく痩せなさい”と叱られますけどね。食事も特に気をつけていることはないんです。ただし、妻や娘から“揚げ物は絶対にやめてください”“ごはんを2杯も3杯もお代わりしないで、野菜から先に食べるんですよ”と言われるので“はい、はい”と。家族の存在は本当にありがたいものですね」

 最良の健康管理は妻子の小言――。直言居士の意外な一面である。

週刊新潮 2020年9月10日号掲載

特集「日々没する国ニッポン『菅義偉』総理への道」より

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