トミー・スナイダーが日本で見つけた飲食店 美味しいNIPPON

ライフ 食・暮らし 週刊新潮 2020年9月3日号掲載

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 好きな飲食店や好物の話を聞けば、その人の人となりが解るというもの。ゆえに「名は体を表す」ならぬ、「食は体を表す」なのである 。この企画では、外国籍の著名人の方々にご登場頂き、行きつけのお店をご紹介してもらいます! 意外なお店のチョイスに驚くこと必至! 彼らの食に対する感性と経験が垣間見えちゃうんです。第54回は、トミー・スナイダーさん。今回は「トラットリア リサータ」に伺いました!!

 だれもが口ずさめる名曲「ガンダーラ」や「モンキー・マジック」、「銀河鉄道999」……。1970年代日本の音楽シーンに新風を巻き起こしたバンド「ゴダイゴ」は、日本人とアメリカ人の混成グループである点も新鮮だった。ドラマーのトミー・スナイダーさんは、米国マサチューセッツ州出身で、1977年、ゴダイゴに参加するため来日した。

「最初はミッキー(吉野)の家に寝泊まりして、それからは横浜、葉山、途中でパリに行っていたこともあるけど、2014年からは逗子に住んでいるよ」

 海が大好きで、かつてはウインドサーフィンをエンジョイしていたが、現在は控えめ。なにせ、

「ぎっくり腰になったら大変だからね(笑)」

 そんな彼の贔屓(ひいき)が、鎌倉駅の近くにあるイタリアンレストラン「トラットリア リサータ」。7年前のオープンから通いつめて、好みの味にするべくカウンターからシェフにあれこれ指示を飛ばしてきたという。まず運ばれてきたサラダがいきなり“トミー仕様”の裏メニューである。

「ガーリックポテトもシーザーサラダも大好きだから、一緒にしてもらってね。あったかいうちに食べるのが最高だよ」

 続いて「モッツァレラバジル焼餃子」と、「黒毛和牛のロースト」。後者は肉もさることながら添えられたキャベツさえも神々しく見えるではありませんか。地元の鎌倉野菜を使用しているから鮮度もバツグンなのだ。

 窯から現れたのは、その名も「トミーズ・スペシャル・ピッツァ」。サラミやニンニクスライスなどをトミーさんのアドバイスに従って調理したマルゲリータで、ほとんど看板メニューとなっている。

 スパークリングから白ワインに移り、絶品料理にすっかりゴキゲン。

「カクテルでも作ろうか?」

 とバーカウンターにまで侵入する。ここまで寛げる地元の名店があるなんて、羨ましい限り。“そこに行けば、どんな夢もかなう”ということかも。