懲りない石田純一をバッシングし続ける人々の心理 精神科医の分析は?

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世論がイラつく理由

 お笑い芸人のスマイリーキクチ(48)は、女子高生コンクリート詰め殺人事件の実行犯という事実無根の誹謗中傷を、長期間にわたってネット上に書き込まれたことでも知られている。ツイートをご紹介しよう。

《石田純一さんが話題になっていますね。勿論本人の自覚のなさも問題ですが、わざわざ毎回取り上げるのもどうかと。コロナ禍のストレスの吐口なのか、投下燃料のような扱いをされて今は不憫に思う。相手に非があれば好きなだけ叩いてもいいという風潮に違和感を覚えます。度を越せばいじめと変わらない》

 一体、どのような人たちが石田純一へのバッシングを行っているのか、精神科医の片田珠美氏に取材を依頼すると、まずは“世論の怒り”に一定の理解を示す。

「過度のバッシングは論外ですが、石田純一さんの行動に世間がイラッとするのは、私も理解できます。理由は【1】石田さんは66歳で、いい年をした大人でありながら、全く懲りていない、【2】自分は特別な人間だから、普通の人には許されないことでも許されるという特権意識が透けて見える、【3】自分の責任を棚に上げ、被害者意識が強い発言が少なくない──この3点に集約できるでしょう」

反省ゼロというイメージ

 石田が懲りないのは、過去の“成功体験”が関係している可能性があると片田氏は分析する。

「石田さんは90年代に不倫が発覚、弁明から『不倫は文化』という流行語が誕生しました。ご本人の回想や各種の報道を見ると、影響で仕事が激減し、数千万の借金を抱えたそうです。しかし石田さんはバッシングをものともせず、復活を果たしました。この成功体験は強烈だったはずで、これが『俺は少々のことは許されるから大丈夫』という特権意識を生んだ可能性があります」

 いくら叩かれても、全くめげない。それどころか「黒幕がいる」と理解し難い反論を行う。反省ゼロ、居直りという負のイメージは拡散する一方だから、いっそう世間はイライラしてしまう……。

 しかしテレビや雑誌を見ながら「石田純一も懲りないなあ」と呆れるのと、実際に非難のメッセージを書き込むのは、相当な落差があるはずだ。

 テレビ局に抗議電話をかけるのと比べれば、SNSに書き込むハードルは低いだろう。とはいえ、である。

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