韓国の知識人を“抹殺”する「親日あぶり出し・魔女狩り法」と「国民の情緒」優先社会

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「日帝の収奪と蛮行」の考えは確信から信念、そして宗教へ

 このように、35年余りの日本の植民統治、いやもっと正確に言えば、1905年の「日韓保護条約」締結以後、およそ40年間の日本の植民統治を記憶する韓国の認識は明確だ。「植民地収奪論」―-。日帝がこの地で行ったすべての統治行為は、収奪という一言に収斂される。そして、収奪の歴史に異議を唱えたり、収奪の記憶が何らかの理由で加工された可能性があるという、極めて常識的な疑問を提起することすら、その対象が日本であれば、韓国では罪になり、悪になってしまうのだ。

 歴史を眺める時は、多様な観点と柔軟な思考が必要であり、極端な民族主義は警戒しなければならないという極めて常識的な姿勢がある。しかし韓国では、その対象が日本になる時、何の意味も持たない。35年余に亘る日本の植民地時代のいかなる統治行為も、結局は、収奪のための非道な行為だったというスタンスになってしまう。今やあの時の日帝の収奪と蛮行は、確信を越えて信念となっており、信念はいつのまにか宗教になりつつある。歴史を善悪の構図で判断し、特定の記憶だけを強要する韓国の歴史教育は、根本から見直されるべきだ。

週刊新潮WEB取材班

2020年8月28日掲載

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